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長井あやめ温泉 桜湯
  山形県長井市。山形市の南西に位置するこの町は、山形市と米沢市をつなぐ国道13号線の南陽市付近から新潟県方向に進んだ場所にあります。この長井市にはお隣の南陽市の「赤湯温泉」、また更にお隣の「かみのやま温泉」の100円温泉とはややカラーの異なる個性的な温泉・「桜湯」があります。ちなみにこの「桜湯」という名前は施設名で、温泉地としての名前は「長井あやめ温泉」というのですが、長井市内には「アヤメ公園」という場所があり、町全体に“あやめ”という言葉が氾濫しています。そんな中で「桜湯」を見つけるのは意外に大変で、実際ちょっとわかりにくい場所にあります。車にナビがある方は先に住所(山形県長井市寺泉4246−13)をセットした方が無難ですし、地図で行かれる方は少なくとも県道11号よりは西寄り(線路と反対側です)にありますのでご注意を。
  さて、苦労してたどり着くこの温泉、実際には山の中腹と呼びたくなる様な坂の上にあります。駐車場は十分にあり、大型車でも楽々です。施設は山小屋(?)風の木でできた真四角な箱形のもので、知らずに来た方は「〜茶屋」などの“食事どころ”に見えるかもしれません。実際二階は休憩所兼軽食スペースとなっていて、食事はおいしい様に思えました。(当研究所は山形名物“冷やしラーメン”を食しましたが、美味でした)。また温泉施設は本来露天岩風呂であったものに、仮設風の風止めをつけたものなのですが、この風止めが床から天井まで大変な高さがある上、全面透明なガラスかプラスチックのようなものが貼られていますので、大変明るく開放的なのですが、逆に晴天の日にはサンルームの様な状態で熱気がこもり、お風呂から上がっていてものぼせそうになるほどです。湯は個性的な“ウグイス色?”的な“黄緑”か“緑”色のもので美しい色をしています。


2005年8月に訪問しました。
  最終的に県道11号を山側に折れると一直線に坂が伸びており、登りきった場所にこの桜湯の木の建物があります。   登山道の途中や山頂に建つ山小屋のようです。
  振り返ると長井市の全景が目に入ります。車の左が浴室です。   ちょっと小さくて見えないですね。
  脱衣所の扉からは即湯船となります。シンプルな施設です。   脱衣所からはこのように見えます。
  湯船は岩風呂風で、緑がかった湯が静かにオーバーフローしています。   外観からもわかりますが、浴室の長井市に面した側は全て透けています。
  湯の色。   浴舎の屋根はログハウス風です。


  今私が立っている場所にはシャワーなどもあり、露天風とは言っても使いやすい施設です。   長井市に面した側は見晴らしも良く、むしろ夏は壁を無くして完全な露天の方が良いと感じました。


番外:お食事
  東北には様々な冷やし麺文化があるのをご存じでしょうか?もちろん一般的な“ざるそば”や“そうめん”“つけめん”などを言っているわけではありません。そんな様々な麺文化の中に山形市の“冷やしラーメン”があります。画像をご覧頂いてわかるとおり、みたまんま「らーめん」なのに“氷”がういているしろものです。このラーメンは温泉の二階で提供されています。   これは「鶏だしのスープを冷まし、固形化した油を徹底的に取り除いて、きりきりにひやした後、冷たい麺に冷たい具を盛り、頂く」という料理です。ポイントとしては油分の補強をごま油で行っていることです。ごま油は冷たくてもおいしく感じる油で実際麺をすするとかなり香ります。余談ですが、ごま油は冷や奴にかけるとすごくおいしいですよ。




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