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東根温泉
 東根温泉は山形と新庄の丁度中間地点の東根市にある温泉です。国道13号に沿って山形新幹線が走り、その線路の下のガードをくぐると国道13号の反対側に並行する県道120号沿いに広がる温泉地は住宅街というか普通の生活域に旅館・公衆浴場などの施設が混在しています。残念ながらあまり湯の町情緒がある所ではないのですがこちらには当研究所が山形でも特にお勧めする『共同湯』と『公衆浴場』が存在します。



東根温泉の歩き方
  東根温泉は歩くタイプの温泉ではありません。5つの公衆浴場・共同浴場には全てP可能で車で周れます。特に温泉文化にまつわる物は多くはないのですが、唯一『オオタ湯』の前のみ『足湯』と山形県ゆかりのおみやげ屋(渋くていい感じ)があり、この周辺は散策してもいいかなと思います。(実はここと沖田湯方面を結ぶ間に源泉場もあるのですが)
   
※オオタ湯は2008年1月に新施設移行に伴い、場所も移転しました。下記のレポは旧施設のものです。
  まあ、とにかく当研究所でさえもくまなく歩き回ったことはありませんので、何か発見があった方はご教授下さい。
  各公衆浴場の詳しい行き方は東根温泉の組合のページがわかりやすいです。
       
http://www.higashineonsen.com/index.html


温泉街の風景
  沖の湯前から宮城県と山形県の県境方面。紅葉がピークを迎えようとしていました。
  オオタ湯前の足湯です。最近出来ましたが、東根はあまり温泉街を意識させてくれる所が少ないのでいいと思います。
  温度表示なども付き、使いやすくいい足湯だと思いました。
  裏路地にある『湯元』の石碑。汲み湯出来ます。
  これによると東根は約100年前に掘削された事がわかります。
  ここの湯の味は忘れてしまいました。



共同湯
いしの湯   東根温泉で当研究所が最もお勧めする共同湯。湯治宿の様なシブイ外観の建物の中には、「別府の極上共同湯」を彷彿とさせる最上の部類の浴室・浴槽が佇んでいます。この『いしの湯』にやられない方はこの研究所には居ないはずです。                
   8時〜20時。150円。
          絶対お勧め。
沖の湯   温泉街の中心、オオタ湯。ここを基点として三方向に等間隔に以下の3つの湯が点在します。『沖の湯』は『いしの湯』に次ぐくらいのお勧め公衆浴場です。いしの湯よりやや色の薄い湯が、感じの良い浴槽があなたを待ちます。
   8時〜20時。200円。
            お勧め。
巽の湯   国道から曲がってくると一番手前にある公衆浴場。かなり交通量の多い、大きな交差点にたち、正面にはセブンイレブンやホームセンターまであるやや場違いな処にある温泉ですが、こちらも濃い色の東根独特の湯が満ちるお勧めの浴場です。東根ではここまでの3つは甲乙つけがたく、5軒コンプリートまでしなくても押さえて欲しい物です。
   
8時〜19時半。250円。         かなりお勧め。
オオタ湯   東根にあってある意味最も生活温泉となっている、汎用性の高い銭湯みたいな大衆浴場がオオタ湯です。ここの湯は
   
8時〜21時。300円。
厚生会館
残念ながら
平成17年春
に閉鎖されました。
  沖の湯よりも北側にある公営の温泉。湯が熱いので有名なのですが、まあそういわれて入れなかったことがほとんど無いのでたかをくくっていきましたが、本当に久しぶり肩まで入れませんでした。当研究所46度までは入浴可能ですので、湯船で47度以上あったと思います。
   7時〜20時半。150円。


いしの湯
  激お気に入りの『いしの湯』です。浴室は基本を押さえた湯船以外はほとんど何もないシンプルさ。そこに別府方式の湯溜から自分で栓を抜いたり、さしたりして源泉の流量を調節します。激熱の源泉は放っておくとゆでたこ通り越して体が危うくなってきます。中央の2本のホースはオーバーフローの湯を側溝に逃がすためのもので、体に直に触れるといかに熱いかと言うことを示しています。
  紺碧の空の下でした。確か10月頃と記憶しています。
  普通の民家然としています。
  この木枠のガラス戸もいいですね。
  玄関。田舎のおばあちゃんちにきたようです。
  浴室の前には畳の休憩所がありました。この左横の木のガラス戸が脱衣所です。
  いい色の湯です。これこそ山吹色と言うのでしょうか。
  洗い場はこのくらいの奥行きしかありません。


   気持ちいいデス〜〜。

  もったいないので源泉は全て浴槽に投入。そのたびにオーバーフローさせました。


沖の湯
  オオタ湯から北に徒歩数分。沖の湯があります。
  秋真っ盛りでした。こちらも150円です。
  微妙にグリーンにも偏った色の湯がたっぷり。
  源泉はここも超激熱で、栓を入れると湯溜がオーバーフロー始めますが、溢れた湯がたまに座っているお尻に触れたりすると、「あち〜っ」と立ち上がってしまいます。
  う〜む、美しい。



巽の湯
  国道横の広い道幅の大動脈にぽつんと立っている公衆浴場。大型車も楽々。
  組合18号源泉って一体何本所有しているのでしょう。公衆浴場は5軒しかないのに。
  見よ。この美しい湯を!

  オレンジともブラウンともつかない色です。
   いいなあ。
  湯は広くなった湯船の方で縁からオーバーフローしています。
   脱衣所とのしきりが全面ガラス張りなのも珍しいです。。
  美しい。


オオタ湯
  足湯前のオオタ湯。最大のPを持つ普通の温泉銭湯です。
  東根もおおむね200円前後の浴場ばかりなので300円というと高額に感じますが、このレベルの浴場が300円だと青森だったらスタンダードです。やはり料金面では山形は東北一ですね。
  優雅な感じの休憩所。
  浴室。カメラを持って入ると途端に曇るので外から撮りました。気持ちの良い東根らしい色の湯が掛け流しです。
  こういう湯船の形はユニークです。


厚生会館
残念ながらこの温泉は平成17年春に閉鎖されました。
  こちらは確か冬の日の出前に訪問した気がします。つまり暗いのは朝なのです。
   ここは渋くていい浴場なんですが、なにしろ熱いですね。
  朝一と言うこともあり、とにかく混んでいました。こんな画像しかないというのもそうはない体験です。
  脱衣箱までシブイ。
  嗚呼、旨く撮れない。

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