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あつみ(温海)温泉
  山形県の中央部に位置しながら、わずか数qで新潟県と県境を接する温海町は日本海の少し寂しいイメージの町です。JRの三瀬駅付近から始まる国道の海岸の眺めは新潟県に入ってもずっと続いていきますが、新潟県の朝日山地から続く巨大な山塊は鶴岡付近で平野部になるまで海にせまり、国道は7号は正に蟻のとわたりの様に細く続いています。
  その国道7号からJRあつみ温泉駅付近で海から垂直に1〜2q入ったところにあるのが「あつみ温泉」です。山形の温泉らしく温泉街がきちんと構成された上に、足湯や飲泉場、お店・神社など色々な「歩いて楽しい要素」が盛り込まれた場所です。
  共同湯は3軒あり、それぞれに味があって、当研究所の所員の方ならばコンプリートをお勧めします。


共同湯
正面湯(上の湯)   温泉街の中心部、周囲を温泉神社や有名旅館に囲まれた場所にある共同湯。かなり歴史のある温泉だと思われますが、最近立て直されたのか、随分真新しい印象を受けます。しかし、当研究所好みの大変ミニマムな温泉ですので、落ち着きます。
     6時〜23時。200円。
下の湯(第1公衆浴場)   正面湯からわずか数百b海側に下った路地裏に下の湯があります。こちらは同じ温泉街に有りながら当研究所訪問時には昔ながらの生活温泉らしい風情でした。どうやら当研究所の私見ですが、「正面湯」は観光客用、「下の湯」は地元の方が毎日の生活に用いるというような棲み分けが出来ているような印象を受けました。(正面湯はいつも人が少なく、下の湯は逆に人が一杯で画像をきちんととれた事がないのです)ところが昨年(2005年)にどうやら建て替えられ、規模は正面湯と同じくとてもミニマムな物ですが、ぴかぴかの新施設に生まれ変わったようです。(新施設未湯)
     6時〜23時。200円。
湯之里共同湯   商業施設や温泉街の感覚から離れた全くの住宅密集域「湯之里」集落にあるほったらかしの生活温泉。当研究所があつみ温泉では最もお勧めする共同湯です。
     14時〜22時。200円。

    極上。お勧め。


温泉街の風景
  基本的に温海川沿いに展開するあつみ温泉。右に見えるのは有名旅館の「萬国屋」。
  町のあちこちにある風情溢れる飲泉所。
  新しく出来た足湯。かなり大きいですが、なんと路上です。
  古い!
  足湯と飲泉所。木でできた椅子部分は時に幅広に出来ており、寝転がったりも出来、かなり良い出来の足湯だと思います。   実際右に見える踊り場状の部分に寝転がり足を暖めながら空を見ているとトリップ出来ました。モデルは当研究所の所長さん。
  温泉街最奧に位置するそばや「大清水」なんと2回訪問して2度ともお休み・・・・。なんとまあ、たべたいなあ。
  いかにもにおいそうなそばやです。
  名前の由来となっている湧水。そば屋のすぐ隣、玄関から10bの場所につめた〜い水がこんこんとわいています。
  当研究所ここに来ると必ず給水します。ワインレッドの水溜は水があまりに透明度が高くよく分からないと思いますが、結構深いのです。


正面湯
  温泉街の中心に位置する正面湯。下の湯に対して「上ノ湯」とも呼ばれるようです。
  以前は宿泊すると24H入れたと言う話を聞いたことがありますが、やはり24Hオープンは難しいのでしょう。


  下:かなりあちちの湯が掛け流しの湯舟。この小ささは良いです。


下の湯
  以前は最も鄙び浴場であった、下の湯。   今は完全改装され、正面湯と同じくぴかぴかです。
  う〜ん、懐かしいです。こちらいつも混んでいて、結局この下の画像一枚切りしか残っていません。


湯之里公衆浴場
  公衆浴場とは名のっていても、完璧な共同湯である湯之里です。   内部をご覧になれば一目瞭然。
  ここのみ入浴が午後からとなっており、温泉街の2軒とは性格が異なる浴場だと分かります。時間が遅いのはしかし、源泉は加熱などではなく、ものすごく熱いです。
  ここまで書かないと入浴料を払っていただけないのでしょうか?
  脱衣所。
  汲み湯・・・・。なのですがあまりに熱すぎます。他にカランもないので、結局は湯舟から・・・。共同湯の鏡です。
  しかしなんという美しい浴場でしょう?素晴らしいです。   こんな共同湯が隠れているのが、山形県です。
  水を入れ続けやっと適温になってきました。最初はやばかったです。よく最小限の加水で入浴しましたという方が居ますが、私は損なやせ我慢しても入浴は楽しいのかな?と感じてしまいます。   もうこういう時は源泉そのままを味わいたいのはやまやまですが、がんがん加水します。適温でないと入浴が楽しくないのです。

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