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湯野浜温泉
  山形自動車道の鶴岡インターからほど近い湯野浜温泉。海水浴場なども一体になった、典型的な「海に面した」温泉です。余談ですが、この鶴岡市界隈は個性的な共同湯や公衆浴場の宝庫となっていて、車を用いてのはしご湯が楽しいエリアです。
  湯野浜温泉は砂浜に沿って細長く横に広がる温泉地帯で、多くのホテルが海に面して建ち、オーシャンビューの客室や露天を備えています。砂浜の海岸は目の前に安価な料金の共同湯が建ち、海水浴から上がったら冷えた体を即温めることが出来、浴場の入り口には温泉水を用いた専用の砂落とし場まで備えています。
  湯野浜には2つの日帰り湯があり、それぞれ『上区公衆浴場』『下区公衆浴場』といいます。このうち下区は周囲を建物で囲まれた住宅域にあり、生活密着型の温泉銭湯という雰囲気で、清潔で整然とした施設となっています。これに対して『上区公衆浴場』は、名前とは裏腹に鄙び系のの共同湯然とした建物で、当研究所の所員の方なら一発でやられるものと確信します。ユニークな建造物は2階が展望所及び休憩所になっており、素晴らしいオーシャンビューが望め、湯上がりにドリンクや食事にぴったりの場所となっています。内部は意外にも広い湯舟がどかんと存在していますが、それ以外はいかにもシンプルな様子がうかがえ、大変好感が持てます。ややあちちの傾向有り。


上区公衆浴場   下の海の画像のすぐ左に建っているユニークな鄙び浴場。外観から中を想像するに「どうなってるんだろう?」と誰もが考えずには居られない構造となっています。海水浴場には巨大なPが有り(画像左手に当研究所の移動研究室が見えます)、大型車の方はここに停め、湯上がりには最高の一時を過ごせます。
     
6時〜22時半。
      (但し7時〜10時ころまで清掃・湯溜のため入浴
       不可のタイミング有り)。
下区公衆浴場   なぜか北にあるのに「下区」という名前の日帰り湯。鶴岡の市街地地域よりアプローチするとこちらの浴場をまず先に通りかかることになります。バス停やロータリーなどがある温泉街の中心地に当たる場所で、海水浴場からは数百b離れています。シャワーなどをきちんと使って体を洗いたい・落ち着いて入浴したいなど夜の締め向きの温泉です。
海の風景   砂浜は大変気持ちよく、これだけ海に近い共同湯も珍しいと思います。ここはお勧め。


上区公衆浴場
  海水浴場前に建つ謎の建造物『上区公衆浴場』。勝手な推測ですが、見た感じにはいつ完全新築されてもおかしくない状態ですので、「ひなび」がお好きな方はお早めに。   しかし、本当に1階に浴場が有るようには見えません。浴場内部は2階の巨大なコンクリートを支えるために、ものすごく太い柱が入っています。
  上:以前は最上階まで行けるようになっていたのか、階段は見事なまでに設置されているのに、強烈にふさがれています。   下:裏側です。アルミの引き戸があり、また2階の展望部分にもここからあがるように階段が付いています。
  朝一に入れるのは嬉しい限りです。
  内部。別府の共同湯の受付のような雰囲気が広がり、うきうきした気分になります。

  下:浴場内部。湯舟が妙に巨大ですが、それ以外はカランも最小限で、シャワーもありません。画に描いたような共同湯然とした浴場です。
  
  上:展望所部分の重量がよほど巨大なのか、浴槽の形を崩してでも柱が通っています。奧の湯口はたまに見られるものですが、このようなオーバーフロータイプの湯口は風情があって良いと思います。   下:大海原に温泉バカ一人。件のオーバーフロー湯口にカメラを置いて撮りました。なかなか気に入っています。湯温は比較的高く、浴感も体にずしんと来るタイプのものです。

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