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神代温泉
  富山県氷見市。元々日本海の幸に恵まれている富山県内においても更に海の幸で有名な場所、それが氷見市である。海沿いには“きときとの(富山弁で「新鮮な」の意味)”海の幸を自慢にした様々な宿泊施設やお食事どころがあるが、町全体に渡って意外ほど多くの温泉や鉱泉や点在しているのは温泉ファンをのぞいてはあまり知られていないことであろう。そんな氷見市の山間に湧く温泉が一軒宿の神代温泉だ。
  この温泉、温泉ファンの間ではとにかく有名で、宿も渋く、湯も良く、旅館の方の気心も大変良く、湯の使い方も湯船も良いという「よいよい」づくしの場所だ。旅館のある場所はまさに山間というイメージの場所で、周囲は緑一色である。ある意味日本の山里というものを画に描いたような場所に建つ宿はそれ自体絵画のパーツの一つのようである。入り口を入ると料金所、ここにお話好きの女将さんが座り、いろいろな話題をふってくる。靴を脱ぎ、先に進めば、足裏に感触が心地よい木の廊下が続き、L字型に通路を行くと浴室の入り口につく。
  浴室も脱衣所もよい意味で簡素なもので、我々が頭に描く山の湯治宿そのものである。湯船は内湯一つきり。そこに海水をそのまま温めたかのような塩分濃度のがつん湯が真っ赤になって注がれている。実際ここの湯は体には相当“来る”。うっかり湯船内で長湯すると数泉のかたはその後のスケジュールに影響しそうなほど来ますのでご用心を。湯は色が大変に映える美しいオレンジの湯で、その湯がこれまた美しく縁をオーバーフローしていく。湯量はそれほど多くはないが、湯船が量にあったものなので、充分なオーバーフローが見られるのである。
利用時間=9:00〜22:00  利用料金=500円  076−691−1210

※現在2008年8月の集中豪雨の影響で営業時間や期間(定休日など)が不定です。必ず予め電話連絡することをお勧めします。



2008年8月訪問しました。
  雨が激しく落ちたり、青空が見えたりと本当に読めない天気の日でした。 緑に浮かぶユートピア、神代温泉です。
  いいです。湯治宿の正しい香りが、オーラがまとわれています。   ここまで来てふと下に目をやると・・・。
  ん?これ湯船・・・ですよね。露天があったのでしょうか。   この和紙の様な分析書はたいがい歴史ある場所に存在します。
  廊下。この先突き当たりを右に折れると入り口。   左の撮影地点で右を向くと浴室。
  浴室入り口で更に振り向く。   脱衣所。
  う〜ん。ジモのにおいがします。   浴室。すばらしい。美しい。
源泉から振り返る。 タイルの感じ。
こちらはD氏は昼寝中で、A一人きりです。 この湯、しょっぱい。
         


  最初はカメラと向き合うばかりでしたが、横をふと見るとなんと女湯があけすけに見えていました。落ちる二条の源泉が画になります。   しかし内湯でこうもおおらかだとちょっとお互いに目のやり場に困るような・・・。(グループ訪問した折には楽しいかもしれませんが)
  女湯の方が湯船は小振りで、より好みです。   タイルの意匠もまるで違う色と模様。
  A。   湯船。
  この4枚を写すにもシャッター50回以上切っています。 あほですね。

  上:落ちる二条の湯。美しい。   下:縁をご覧あれ。湯の成分に足跡がつくほどです。


  上:縁を越えるオーバーフローが美しい。   下:塩分濃度の濃い湯はおうおうにして泡が消えにくい様に思います。


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