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郷緑温泉(岡山県)
  岡山県は全国的にはそれほど温泉県として名を馳せているわけではありません。やはり全国ネームの温泉地があまりないこと、特に瀬戸内海沿岸に高温の温泉が少ないことなどが原因だと思います。ところが、中国山地の山深いところには、ここ岡山県の北部を中心として、岡山県と鳥取県の県境付近に全国的にも珍しい足下自噴泉の浴槽を持つ温泉が集中しています。その中でもこの郷緑温泉付近は、周囲に”奥津温泉”・”真賀温泉”・”湯原温泉”と足下自噴泉が集中しています。
  この中で、郷緑温泉は米子道の湯原IC近く、国道313号に連なる湯原から真賀までの黄金の温泉街道のほぼ中間地点に位置する温泉です。余談ですが浴場(足下自噴泉浴槽)そのものは日帰り入浴で十分堪能できますが、この宿では温泉水を利用してスッポンの養殖を行っており、スッポンがお好きな方はかなり安価に宿泊者用の料理としてスッポンのフルコースがいただけると聞いています。
  浴室は岩盤の割れ目から直接湯が噴き出す噴出点に直接触れることができる本当に貴重なもので、現在はお客さん毎に貸し切りにして利用することになっています。混雑時には1グループ30分と伺いましたが、断られるときもあるようです。なお、16時〜は宿泊の方が利用されますので、遅くも15時20分には到着しないと入浴できません。余裕を持った訪問をお勧めします。


  お城のような石垣に建つお宿。
  この温泉は湯船が一つしかありませんが、混浴ではなく家族湯として使用します。つまり、到着時に使用しているグループまたは個人がいると空くまで待たねばなりません。一応混み合うときは30分と言われた気がしますが、当研究所訪問時は幸い我が家の他にお客はなく、実際もっと長い時間入っていましたし、制限については自信がありません。湯船は手前が足下自噴泉で”ぬる湯”、奧は加熱浴槽で”適温”です。通常は交互にはいると長湯もでき気持ちよいです。
  湯は中央から右上に斜めに走る割れ目からこんこんと湧いています。湯自体は無色透明無味無臭のようでした。

  しかしこの美しさ、うっとりしてしまいます。自然そのまま、泉源に直に浸かれるなんて贅沢すぎます。何となく全体に青白く見えるのも美しさに拍車をかけます。

  あなたも地球のバージンウォーターに包まれたくありませんか?
  この日は生憎のお天気で、スコール状態でした。郷緑温泉入浴時にはそれほど降っていませんでしたが、この前後に真賀温泉の幕湯にも行きましたが、そのときは歩くのも億劫な位でした。   午後2時頃の訪問でしたので、夕方の4時までお世話になったような記憶があります。この後はもう食事するだけという位のんびりさせて頂きました。





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