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糸魚川フォッサマグナ温泉  ホテル糸魚川
  新潟県と富山県と長野県の県境に位置する町・糸魚川。鉄道ファンには全国屈指の眺望絶景ローカル線である大糸線の起点駅として有名であり、温泉ファンには同じく眺望絶景温泉である蓮華温泉で知られている。この糸魚川市には都市部にも温泉があり、こちらは平野部にあるということだけではなく、駅前温泉といっても良い立地にあることも特徴の一つだ。糸魚川温泉には宿泊施設のホテル糸魚川と日帰り湯の“ひすいの湯”の2つの施設がある。今回当研究所は旅の途次、都合で移動研究室を用いず宿泊施設を利用することとなり、通常ならまず間違いなくひすいの湯の方をレポートすることになるのだが、今回はホテル糸魚川の方に宿泊させていただいた。
  さて、そのホテル、到着してからわかったのだが、本当に駅から近い。実際到着してから夕食の時間まで30〜40分ほどしかなかったのだが、ゆっくりお風呂に入り、夕涼みに歩いて出かけても全然余裕で散歩できてしまった。さすがにホテルは敷地にもそれなりに余裕があるので、フロントから駅までとなると少々距離がある(それでも徒歩5分はかからない)ものの、ホテルの敷地入り口からならば駅まで100b前後ではないかと感じた。駅は言わずもがなの無人駅。列車は一日に9本しか運行していない。しかしこれまた強運であったが、駅に着きダイアを見て運行本数がわかったのであるが、時計と比べてみるとあと5分でその一日9本しかない電車が来るではないか。当然そのまま無人駅にてぼ〜っとし、列車の到着から停車、再発車まで、通過するのを見学していた。ワンマン列車であったが、さすが運転士さんは慣れたもので、私が冷やかしだと一発で見抜き、何のリアクションもないまま、列車は立ち去っていった。しかし遠くから無人駅のほとんど幅のないホーム目指して入ってくる列車迎え入れるのは旅情にあふれていて良いものである。
  ホテルに話を戻そう。元々このホテルはかなりグレードの高いホテルで、宿泊も一泊二食であれば確か12000円〜だった気がする。ところが、一日5組限定で素泊まり6010円というプランもあるとネットで知った。当初、ビジネスホテルでも・・・という案で固まりつつあったので、これはうれしい誤算であった。(糸魚川駅前ビジホは温泉なしで5千円くらい)。部屋は6階。窓からは姫川の河原と流れがいっぱいに見晴らせ、14畳くらいの広さで、さすがにアウトバスであったが、洗面所とトイレ(ウォシュレット付き)はあり、我々には上等すぎるものであった。正直かなりリーズナブルであろうと思う。温泉は1階にあり、大浴場と露天、の構成だ。湯は美しい色付き泉で新潟県らしい「アブラ臭」がする塩辛い湯だ。露天の外側には宿の敷地内に設けられた人口の河川が流れ、これがなかなか悪くない景観であった。湯はもちろん掛け流し、分析表によれば、ここの源泉はなんと98度だか99度だかと書いてあった。なので加水はあるのかもしれない。しかし消毒薬の香りもせず、とにかく温泉に関しては減点は何もない。正直これほど何もかも「良い良い」づくしで評価できるとは思っていなかった。(新潟の温泉にはなじみが薄いので)。
  浴室外には新潟の湧水という形で常に冷水が飲めるようになっており、小さな事だが、湯上がりにはこれも大変ありがたかった。浴室内に水風呂もあったので、夏なればこその涼み方がいろいろできた。
利用時間=10:30〜21:00  利用料金=1000円  宿泊利用=素泊まり6010円




2008年8月再訪しました。
  広い敷地内に源泉オブジェがある。誰しもここが泉源地と思うであろうが、これは人口のものだそうだ。 泉源はお隣の姫川病院の山側にあるらしい。
やはりビジホの感覚ではない。   部屋から国道方向。
ホテル全景。   国道と併走する大糸線。
  ホテル前より姫川駅方面。信号の辺りが駅。   姫川駅。ホームに直接階段で上がる。
  主のいない線路。   隣は終点糸魚川。
  ホームの背後は即国道。   列車がやってきた。
  この通り、す〜かすか。画像の列車は17時57分。   松本まで1890円は高いのか安いのか。
  列車到着寸前。   到着。


  排気ガスを残して終着駅・糸魚川を目指す。 ああ、
  もうすでに遠い。   駅舎内部に美しい画像が貼ってあった。
  どれも琴線に触れる。   やはり中央の子供達と列車の記念撮影が良い。
ホテルに戻った。   この左右は入り口とフロント前。
  部屋の窓から。(姫川側)   真下に視線をおろすと人口河川が。(恐らく女湯の前です)
  部屋。   やっと浴場画像。内湯。
  露天。背後は天然の川ではありません。   内湯。
  丁度西日が差し込み、湯は金色に輝いていました。   露天の朝。




これは最も金色に輝いていたときの瞬間です。   美しすぎます。
  何度も何度もシャッターを切ってしまいました。   切る度アングルや色が変化します。
  お約束の水風呂。   日がいよいよ傾き、ようやく本来の色に。
  こんな感じです。   夕暮れ時の露天。
  朝の露天。露天はより湯温が低くしてあった気がします。   更に加水されているのかもしれません。


  上:翌朝、露天風呂は表情を一変していました。緑が美しく、また背後の川も作り物とは思えません。   下:夕日をアビル、研究員D氏。

  上:湯が最も金色に輝いていた瞬間の一枚。   下:夕日を浴び、入線する糸魚川駅行きの列車。



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