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浜児が水温泉
  旧山川町の他の多くの温泉同様、ここ浜児が水温泉付近にも旅人は相当少ないようでした。せまい路地を抜け、この温泉までやってくるのはやはり地元の方かコアなファンだけなのでしょうか。
  浜児が水温泉の浴舎は木造でシブイ建造物です。ぱっと見には古民家の様です。扉と窓はアルミのサッシのような感じですが、それ以外四方の壁は木、屋根は瓦です。中に入ると浴室と脱衣所が分かれており、脱衣所は非常に清潔な印象を受けます。床は学校の廊下のようなイメージです。浴槽は黄緑色の明るい色づかいのタイルでこれまた非常に清潔感を与えるものです。湯船は縦に2段式のですが、上湯・平湯と分かれるのではなくそれぞれに源泉投入のタイプで、徳光(岡児が水区)と同じ典型的な共同湯の作りとなっています。


  この温泉へは浜児が水区の真ん中付近で道をおれ、海岸に向かって進み、もう少しで砂浜の海岸線というところでとまります。この界隈は温泉があちこちで出ているそうで、この先の海岸を掘っても屈斜路湖の砂湯のように湯が出るそうです。
  脱衣所は非常に清潔で好感が持てました。
  今午前11時です。こう言うところは画像をばっちり撮りたかったら、開館の前から並び、オープンと同時にというのが鉄則です。自宅での予習では道は非常にわかりにくそうと言うことで先に下調べに来ました。ところがあっけないほど簡単についてしまいました。が、幸いオープン前に中を見せてもらえました。
  有名な日本一安い看板。別府に少なくとも50円の共同湯がありますから日本一は分からないですが、恐らく鹿児島では最安です。

   
80円也
  オープンしました。幸い、1時15分くらいに招き入れてもらえ、落ち着いて画像を撮ることができました。南薩摩では最も楽しみにしていた場所だけに感慨もひとしおです。
  屋根も木組みの場合、寄せ木細工のようなえもいわれぬ味を出す場合があります。
  こちらも塩化物泉とありましたが、徳光とも川尻とも全く違う湯です。
  湯はなまめかしいほど透明でナトリウムに由来する塩辛さはあまり感じない優しい肌触りの湯でした。周囲の雰囲気とも相まって「霊泉」というイメージでした。
到着直後の誰も入浴していない湯も揺れていない状態のカットです。
   湯口からはそれぞれのバルブを通して湯が注ぎ、こちらは微温湯となっていてかなり入りやすい感じでした。   どうも波立ってしまうのが防げません。こういう時一人は辛いです。





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