岡児が水区 徳光温泉
 旧山川町内は黄金の温泉密集地域となっています。鹿児島県は大分県と良い勝負ができるくらい本当に色々な共同湯がありますが、どうも華やかなスポットを浴びることが少なく、ある意味現代日本に残された数々の秘湯とも言うべき温泉があちこちにあります。
  徳光温泉もその一つです。岡児が水区(おかちょがみずく)にあります。周囲にはなんと言っても指宿温泉が、次に知名度で行くと鰻温泉などもあり、有名どころに囲まれて、この徳光温泉の名前をご存じの方は通の温泉ファンと言えるのではないでしょうか。ここでは成川温泉同様旅人は相当少ないようです。「東京から来た」ことが伝わるとしばらくいじってもらえ、来る人皆に同じ事を聞かれました。
  徳光温泉の浴舎は成川温泉の湯小屋に近い建造物ですが何となく別府の共同湯にも似ています。ぱっと見には海門寺温泉の入り口のような装飾が施された扉付近はブロックの装飾が入っています。また、海辺らしい足洗い場も設置されており、夏場は海水浴の後に入ったりするのかなと想像しました。湯は含土類石膏食塩泉とあり、62度となっていましたが、北的ヶ浜温泉や竹瓦温泉に近い塩分を感じるうっすら褐色の湯と思いました。脱衣所と浴室は大きなサッシで仕切られており、広い浴室の真ん中に小判型の比較的大型の浴槽が設置されています。


  なんの目印も看板もない普通の生活道路に面してこの温泉はあります。とにかくメディアにさらされないと言う意味では本当に旧山川町の共同湯群は現代の秘湯という感があります。
  入り口のブロックの装飾は実用的にも生かされている印象でした。
  意外なほど沢山の棚がある脱衣所。中央の木のテーブルがシュールです。
  こちらも成川温泉同様、ものすごく開放感のある浴室です。左奧が汲み湯場ぽいところで湯が溢れています。

  湯は左右に分かれたバッファローの角のような管から湯舟へ注がれますがこの時は温度差を付けるため、手前は止まっていました。
左右とも開放されました。が、やはり手前がぬる湯でした。
  汲み湯です。ここに浸かりたくて仕方がありませんでした。でも、大ひんしゅくになるので我慢しました。
  下に成分表を貼りましたが、この湯はいいです。何とも言えない気持ちよさそうな風合いで、しかも濃そうです。
  成分表です。源泉62度の表記がありましたが、遠くにあるのか、もしくは冷ます工夫があるのか、湯口の温度は62度とは思えませんでした。


  下;こちら運良く、オープン時間前に招き入れてもらえ、貸し切りだったので幸運にもこんなショットがゲットできました。





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