吹上温泉
  鹿児島市の西方は東シナ海に向かって一番緩やかな湾曲を描く砂丘が連続する地形になっています。その海岸線に中薩の極上湯「吹上温泉」はあります。
  吹上というと温泉街に10軒弱の施設からなっています。当研究所は中島旅館に宿泊して温泉街の方を湯巡りしましたが、湯当たりしてしまい、助代温泉の方は未湯となっております。
  全く余談ですが、素泊まりの方で食事に困られた方は、困った時のジョイフルが国道270号線沿いの役場の南方4〜5qの地点にありますのでご利用下さい。


中島旅館   温泉文化研究所・お試し湯治旅の一環で泊まった宿。湯治棟はユニークな小上がり式の部屋となっており、廊下がいきなり地面で、他の方も通られる共有の廊下と部屋を隔てるのは障子一枚という、まるで日本料理店の個室座敷に宿泊しているような感じでした。吹上の湯は硫黄臭爆発の緑湯で大変素晴らしいのですが、この中島旅館に関してだけはなぜか、湯治棟に限り入浴は21時までとされており、なぜなのかなと思ってしまいました。(旅館部は専用の浴場が別にありもっと遅くまで入浴可能)
    日帰り入浴=6時〜21時。250円。
    湯治棟・素泊まり=3000円。
(但し宿泊しても入浴は21時まで)
もみじ温泉
(株式温泉)
  当研究所が吹上温泉の旅館街で入浴した中では最も湯が良かった旅館。正式には「もみじ温泉 島津の宿」という旅館ですがサイト上では「株式温泉」とも呼ばれているようです。淡い蛍光グリーンの湯が浴槽に満たされ、浴室はうっとりするような卵臭(硫黄臭)が爆発的に充満しており、湯の濃さまで濃くなったような気がしてきます。浴感もたっぷり、肌触りもツルスベで「野沢温泉の真湯」と同じ「黒いパウダースノー状の湯ノ花」が漂っています。
    日帰り入浴=8時〜22時。250円

   
極上。お勧め。
吹上老人福祉センター
(町営公衆浴場)
  吹上温泉では唯一の日帰り湯(公衆浴場)。一番古びた施設で絵に描いたような公共施設です。当研究所のように「共同湯・公衆浴場」にこだわりがない方は「もみじのゆ」のほうがお勧めかも?
    日帰り入浴=9時〜21時。250円


中島旅館
  湯船が黒いのも何か理由があるのでしょうか。野沢の河原湯もそうですが、湯底が黒いとせっかくの美しい蛍光グリーンが保護色となり色を楽しめません。   入浴が21時までしか出来ないことと併せて折角のんびり出来る施設なのにもったいない気がしました。


もみじ温泉 島津の宿
  もみじ温泉は一番活気のある宿に見えました。実際入浴客も沢山いて、浴室内でカメラを操っている際、地元の方にさんざんどこから来たのか聞かれ、東京から来た温泉バカは笑われていました。
  お寺か武家屋敷のような入り口をくぐると宿舎とは別棟の独立湯小屋が見えます。
  画像左手で料金を支払い、GO!!

  湯船は横に2槽式で手前が平湯。飲泉口で湯を口に含むと飲みやすい卵味。体の内と外、両面から暖まります。
  内部ではどうしても湯気の影響でピントが今ひとつだったのでガラス越しに撮りましたが、このやり方はたいがいガラスの反射が写りこみます。   しかしこの温泉はいいです。又行きたいです。浴室に充満する卵臭を思い出してしまいます。


老人福祉センター
  一番海側、温泉の入り口付近にあります、町営公衆浴場。


  下:お約束のミストサウナ状態です。亀の甲羅のような形の2槽の湯船で、かなりの勢いでジャグジーがボコってました。





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