この温泉は現在利用できるかわかりません。十分な下調べを行ってご訪問ください。(2009〜)



平落温泉 無料露天風呂 山ノ湯
  天降川に沿って展開する平落温泉の湯船は元はどういう施設だったのでしょうか。美しい渓流に沿って幾つも幾つも湯船が見つかるこのエリアですが、下で一番最初にご紹介している一番一般的なお風呂の画像でもおわかり頂けるとおり、自然の岩盤を利用しているように見えますが明らかに人為的な湯船+洗い場らしきもの、更に壁だったのではないかと推測したくなるコンクリの垂直部分もあります。そしてこのあつらえられた湯船に離れた場所にある源泉から湯が引かれ、そのままほかされています。
  平落温泉の山ノ湯は定期的に手を入れられている温泉ではないようです。(思うに有志の方がたま〜に手を入れてくださってるのではないでしょうか)従って源泉温度や気温によって、入浴不適なタイミングもありますので、いつ行っても快適な入浴が出来るとは限りません。またこの手の温泉にはありがちですが、苔が繁殖している時もあり、湯底にびっしりでぬるぬるする、湯面にはっきりわかるように浮いている等のコンディションの時もあります。実際に訪問される方は「利用出来たらラッキー!」くらいに考えて訪問してください。
  湯は嘗めると甘みを感じる炭酸泉で安楽温泉の湯に似ていますが、こちらの方がほんのわずか薄いような気もします。逆に安楽にはない強烈な個性もあります。それはアブラ臭がすることです。これは訪問のタイミングによってコンディションが違うようですが、当研究所2ヶ月の間に日を変えて集中的に3〜4回訪問しましたが、一番アブラ臭がする時は湯面にアブラの幕が掛かり、わかりやすく例えると水たまりに車のエンジンオイルが垂れてしまったような状態(要はあまり入浴したくなくなるような光景なのですが)の時もありました。(もっともアブラ臭大好きの方は逆にこの状態が一番香りますが)


  一番一般的な平落ち温泉の露天。ここが山の湯と呼ばれているようです。周囲はかなり切り立った谷底になっており、ここに来るまでに急な階段を下ります。階段発見のポイントは緑色に塗られた橋を探してください。橋は「城山観光」の研修所棟へ渡るためのものです。   ただし入浴に関しては24h可能ですが、階段を下りた後もきちんと見えていないと危険な箇所(落ち込み有り)がありますので、初訪問は暗い時間帯をはずした方が無難です。(私は数回訪問していますがやはり夜間に明かりなしで行こうとは思いません)
  周囲の様子。国道から川底まではかなりの落差があります。源泉は湯船の周囲だけでも数カ所有り、今画像に写っているだけでもパイプは4本来ています。   この他湯船の右下の河原には蒸し風呂状の野湯(巨大な岩の隙間から湯が出ていて、その隙間に丁度人間が一人すっぽり入れてしまうのです。私も試してみましたが、それほど危険はないように思いました。)
  蒸し湯状の岩場。画像下に積んである石を階段のように利用すると結構楽に移動出来ます。恐らく先人の知恵でしょう。   で、下が内部です。余談ですが、ソニーのデジカメの夜景シンクロは本当にきれいに写ります。他社もこの様にきれいにうつると便利なのですが。
   その他上述の通り、源泉は随所にあり、下の画像のように河原のあちこちからも自然に気泡がぽこぽこ浮き上がり湯が湧いています。当研究所は未確認ですが、噂に寄ればちゃんと『野湯』として利用出来る湯量と地形の場所があるそうです。


  2月の早朝。まだ日が差す前です。南国鹿児島とはいえ、かなり標高が上がってきている場所ですので、あちこち凍り付いていました。寒い!!。   でも湯は元気です。この日は外気温に負けず、源泉は激熱でしばらく脱衣せず、かき混ぜたり、源泉をはずしたりして調整しましたが、最後はやっぱり「えいやっ」と入ることになり、湯になれるまでにはかなり掛かりました。でも入れただけましです。
  左:この手の湯はやはり鉄分を豊富に含み、湯が流れた後は真っ赤です。(炭酸系ではS湯の湯船が本当に真っ赤)
  走行中には湯船は見えませんので、減速するタイミングはこの左の画像と下の画像に写っている緑色の橋です。


  こちらの施設、以前は屋根もあったそうで、その痕跡を残す木の柱が立っています。
  他の方のサイトを拝見して、ずっと思いを馳せていただけに初めて入浴した時は感激でした。   この日は体が温度になれてしまえば、それなりに適温で湯船もそれほど汚れていませんでしたが、ショウジョウバエか何か(つまり無害だと思っていた)と勝手に思ってたかられ放題だったブユにさんざん刺されてしまいました。かゆかった。
2003.2.12


湯船2
  上記の湯船の背後、位置的には道路の真下に土手をくりぬく形であつらえられた湯船。   道路の下をくりぬいて作るのは大変だったでしょうが、今は利用されず放置されています。



湯船3
  当研究所が発見した第3の湯船。   アプローチする道がないように見えました。しかしこのネットは一体?個人所有なのでしょうか?

湯船4
  第4の湯船。ここもアプローチする道がないように見えました。だいたい川底までこの落差なのに湯船を作った方はどのように作業したのでしょう?   この湯船はアプローチ法が見つかれば入浴には適しているように見えました。


湯船5
   有名な湯船。ここまで来て何ですが、番号は勝手につけたもので、地元で使われている通称などではありません。ちなみにこの湯船は以前はきちんと利用されていたものだそうです。   ところが度重なる自然災害でアプローチのための階段等が作り直すたびに流され、遂に所有されている方が利用を断念したそうです。従ってここは上の4つと異なり、例え、アプローチ法が見つかっても、許可無く勝手に入浴は出来ませんのでご注意を。
許可のない勝手な入浴は出来ない温泉です。













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