犬飼温泉 犬飼公衆浴場
  犬飼温泉は黄金の共同湯です。民営(オーナーが存在する温泉)ではなく、地区の方が共同で管理する地域の財産たる組合温泉が、温泉街などの商業的施設を全く伴わずに、純粋な居住地域にひっそりと佇む。これこそが当研究所の真の研究対象であり、永久に語り継ぐべき温泉文化遺産であると考えます。


  周囲には商業区域はおろか民家さえまばらな犬飼集落に犬飼公衆浴場はあります。   このユニークな扉の配置、左右対称のシンメトリックな造形が多い中、男湯女湯とも全く同じ形の箱が2つ並んでいるのでしょうか。
  

  左:看板も何もない共同湯も味がありますが、きちんと表示が出ているのも又嬉しいものです。
  成分表には重炭酸土類泉とありましたが、実際には色つきはいい感じで、鉄分を豊富に感じましたが、舌に炭酸を感じるものではありませんでした。
  ブロック塀に作りつけの脱衣だな。正統的なシブ系の共同湯のにおいがします。
  浴室から入り口。しきりや壁が全てブロック塀というのも珍しいかもしれません。
  上:浴室。周囲を壁で囲っただけのカランも何もないシンプルな浴室は共同湯の第一条件です。やはり湯船から桶で汲まないと。

  左:屋根裏には天井が無く、梁が見えていないといけません。
   湯は軽く色づいていました。
  上:こちらの温泉は3時からということでしたが、当研究所少し早めに着いてしまいました。しかし、地元の方が「もう入ってもかまわん」といってくださったのでためらわず入りました。   すると3時丁度に急に源泉からの湯の投入量が増え始めました。そして、・・・・。
  下:この画像のように段々湯量が増えていって最後には消火用放水のような勢いになりました。










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