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市比野温泉
  鹿児島県のシンボル桜島、その桜島と鹿児島市が向かい合うあたりは薩摩半島の始まりの地点であると同時に半島で最もくびれた狭い部分でもあります。ここは東シナ海側と錦江湾側との行き来が一番便利なエリアでもありますが、そんな細身の半島内でも海と接していないエリアに樋脇町の『市比野温泉』があります。この温泉、レベルが高い鹿児島の中でも更に飛び抜けた極上の共同湯と公衆浴場を有しており、当研究所絶対お勧めのエリアとなっています。湯は癖のあるものではありませんが料金とそれに比する風情・規模は間違いなくやられること保障します。


市比野温泉の歩き方
  市比野の温泉街は比較的ゆったりした面積を持っており、のんびり歩いて湯をはしごできます。Pは上之湯公衆浴場と下之湯公衆浴場がかなり大きなものを持っており、どちらかに入浴目的でPし、その後歩き回ると良いでしょう。全て100円なので、少なくても2軒、出来ればコンプリートした方が楽しいです。色々古い建物も建っていて、散歩するだけで楽しいです。但し、あまりお店はありません。


共同湯
昭和湯   当研究所が自信を持ってお勧めする当研究所のスタンダードを大きく越えた共同湯。半無人のお賽銭式(立派な番台があったので有人の時もあるのかも?)、いかにも大正レトロなカラーの木材、飾り気が全くない浴室、何をとっても素晴らしいです。
    6時〜22時。100円。
  極上・おススメ。
丸山温泉   温泉街のエリアからほんのわずか離れた場所にある宿泊施設内の公衆浴場、『丸山温泉』。離れたと言ってももちろん下之湯から徒歩でこれますが、ここにもPはあるので念のため。(市比野でPなしは昭和湯のみ)。宿泊施設併用の上、何となく入り口が大きく見えるので公衆浴場と表記しましたが、湯船の大きさは実は他の3つの純然たる日帰り専用施設と比するとここが一番小さかったりするのです。 
    
7時〜22時。100円。  極上・おススメ。
上之湯   こちらは実はすでに当研究所訪問から月日が経ち、すでに廃止されてしまっています。正確には場所を移して建て替えられたので、現在の市比野温泉にはちゃんと「上之湯公衆浴場」なるものは存在するのですが、現存のものは場所も建物も全てことなるものです。
    消滅・画像のお風呂ははもうありません。

   新浴場は100円で、6時〜22時。
下之湯   当たり前に考えたらかなりレベルの高い公衆浴場なのですが、ここでは全くどうって事のない場所になっちゃってます。昭和湯と丸山温泉がスタンダードになるとこういうきれいな施設は本当に普通の印象です。つまりは、普通の湯巡りの方にはここが一番お勧めです。間違いない。
    6時半〜22時。100円。


昭和
  下:横側にまわって少しだけ近づいても最初これが入浴施設だとわかりませんでした。当研究所それなりに修練を積んでいるつもりですが、不覚にも1〜2度前を行き過ぎてしまいました。    上:シブイ。渋すぎます。ずっしりとした存在感。ただの民家にしか見えないこの建物。しかし、この胸に訴えるものは何なのでしょう。それにしても恐る恐る扉を開けるとしてアル程度湯気抜きとか外側の作りに臭うものがないとあけてみてやっぱり民家だったら大変です。
   扉はこのように3カ所に有り後でわかったことですが、奧側の2組が浴室でした。
  そしてどうもこの建物自体は2階がアパートの様でした。
  この女湯の表示がなければ何もわからない所でした。ちなみに男湯には何の表示もありません。
  往時を偲ばせる番台。今は活きているのでしょうか?左手は女湯入り口。
   安い。
  入り口の木戸を開けるとこんな感じに視界が広がります。
  浴室から入り口。
  同上。木の床や丸時計、サッシの枠がまた木製など渋いところばかりです。
  往時を偲ばせるベンチ。大正モダンな色です。
  脱衣所の引き戸にはトイレマークの様なものが貼ってあり、これがまたいい味を出していました。(実際のトイレは左側)
   そして浴室。シンプル極まりない内部は湯船以外に何もありませんでした。
 浴槽の左右の洗い場にカメラを振ってみましたが、壁には昔の配管跡がアルのみでカランはゼロでした。  湯は無色透明無味無臭ですが、春の陽気に丁度良いぬるめの適温で少なくても1時間はだらだらしていたような気がします。


丸山温
  下:雑多な感じの番台。    上:これまたシブイ。旅館とは思えません。宿泊も出来る日帰り湯ではなく、名称が「旅館 丸山温泉」なのですから。
  まるで別府の共同湯のような番台さん。
   湯小屋。
  この成分表からも癖のない湯だとわかります。
   ある意味日帰り湯よりも共同湯のような丸山温泉の湯船。手前のコックが湯です。これまた気持ちいい。   実にオーバーフローが美しい湯船。湯が溢れ伝う姿はいつ見ても何度見ても良いです。



上之
   上;上之湯はこのように見たまんまの公民館の一階の温泉でした。現在では公民館のみが活きているそうな。

  
左:すぐ横には洗濯湯もありました。

  
下:そして浴室はというと意外や恐ろしくきれいなものだったのです。ここが建て替えられたというのはぴんと来ません。


下之
   下之湯は上之湯と同様他の施設に同居した温泉です。総合休養会館と書いてありました。
   意外とレトロな外観かなと思ったのですが・・・・。
   看板。
   中は意外なほど立派系の公衆浴場でした。シャワーも完備で、違った意味で美しく、万人向けの温泉だなと感じました。



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