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川内高城温泉 | ||
川内高城(「せんだいたき」と読みます。)温泉は北薩摩随一の名湯の一つです。歴史的にも偉人が利用した温泉は鹿児島には複数ありますが中でもここと坂本龍馬が利用した霧島が一番有名なのではないでしょうか。こちら川内高城温泉は西郷隆盛さんゆかりの温泉として知られています。細いコンクリートの道沿いには極上ゲキシブの共同湯を始め、湯治旅館や保養目的の旅館が数軒のきを連ね、温泉街を形成しています。湯は硫黄(卵臭)が柔らかく香る適温のものでどの施設も一目でわかる掛け流しです。 | ||
温泉街の風景 | |
川内高城温泉の入り口は県道339号に沿って連なっており、どちらの入り口にもこのような看板が立っています。これは海側の入り口です。 | |
こちら海と反対側の入り口。こちらの方が共同湯に近いです。ちなみこの温泉ははっきりとしたPが少なく、この看板を通り越して一旦温泉街を出た後、路駐させて頂く以外にP方法が見つけにくいです。 | |
なぜか廃線跡を臭わせるような車両のオブジェが飾ってある海側の入り口。でもここにはJR通ってなかったと記憶してるのですが。 | |
終着駅をイメージさせるものが欲しかったのでしょうか? |
訪問時期が3月でしたので、梅の花が満開でした。 | |
西郷さんゆかりのお宅が共同湯の前当たりに残っています。 | |
共同湯のあるとおりから一本入った裏筋。旅館の浴室の湯気抜きが小川に面しており、橋の雰囲気など風情豊か。 | |
実際に西郷さんが泊まられたという民家の場所。まあ、明治時代には窓ガラスはなかったんでしょうねえ。 |
共同湯 元湯 |
鹿児島でもトップクラスの風情を誇る、歴史に裏打ちされた共同湯。へんなうんちくはいりません。下の画像に何かを感じた方は一度は行ってみるべきです。 6時から21時。200円。 |
双葉や | 共同湯の隣に立つ湯治宿。木造の風情が美しく、内部の階段などもぎしぎしきしむ木造。玄関の小上がりにたった瞬間必ず「宿泊してみたい」と言う気を起こさせる旅館です。素泊まり2500円。 6時から21時。250円。 |
うめや | 共同湯の隣に立つ湯治宿。この2軒以外にも共同湯と変わらない値段で入浴できる旅館ばかりなので、お好みでどうぞ。 6時から21時。250円。 |
元湯 | |
温泉街の一番上手よりに元湯があります。この共同湯、風情のある雑貨屋さんと合体した建物内にあり、右が「梅屋」さん、左が「双葉屋」さんという立地にあります。 |
雑貨屋の正面。洗剤の並びの裏がすぐに共同湯の浴室になっています。 | |
双葉屋さんは共同湯の左隣に位置します。実際に西郷さんが、いや偉人が入った湯というのは下田の吉田松陰ゆかりの蓮台寺など全国に散らばり、日本人の琴線に触れます。 | |
矢印に従うと共同湯の入り口が見えます。右のサッシがそうです。 | |
サッシを入ると人一人分の幅の通路があり、男湯と女湯の境にベンチがあります。 | |
この角は男湯と女湯が接している場所です。右の壁の裏が女湯。 | |
そして浴室の扉をくぐると・・・・。素晴らしい雰囲気です。脱衣所と浴室が一体となって醸す雰囲気。この段差も九州特有で、わかる人にはわかるご当地らしさです。 | |
こちら女湯です。共同湯の空間(男湯女湯天井は共通と言うことで)そのものに私一人で一時間完全にひとりぼっちでした。昼下がりののどかな静かさの中、一人まどろみトドとなりました。 | |
男湯です。男湯は源泉槽から細〜い塩ビ管が延び、飲泉出来るようになっていました。軽い卵臭のする極上空間です。 | |
浸かり、湯を飲み、向こうに渡り、又戻り、湯を飲み、のぼせ、トド、浸かり、温泉バカの無限連鎖。永久機関です。 | |
双葉屋 |
元湯のとなり、その昔西郷さんも滞在したことがあるという双葉屋です。全体に川内高城温泉は木造のいいかんじの湯治宿が多く、当研究所前回の湯巡りには主に「安楽温泉の湯治宿」「湯川内かじか荘」などを常宿にしていましたが、この次にはここに泊まってみたいと思いました。ちなみに素泊まりはかじか荘と同じく、2500円と記憶しています。 | |
源泉口。 | |
同じく。ライオンさんの下にこの様に湯を分ける工夫が施されたものは初めて見ました。 | |
湯船は2槽になっていますが温度差はなく、それぞれに源泉投入されています。左奧のちい風呂の方が落ち着くのは言うまでもありません。 | |
梅屋 |
元湯の右側・梅屋さんです。 |
梅屋さんのお風呂は共同湯のようなシンプルさの浴槽でした。 | |