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入来温泉
  水俣市で熊本県と、また京町温泉で宮崎県と境を接する北薩摩のエリアには公衆浴場王国鹿児島県の名に恥じない公衆浴場が目白押しです。さらに日本でも有数の足下自噴泉である湯川内温泉や白木川内温泉も有し、北薩摩の温泉巡りには嬉しい悲鳴が出ます。鹿児島は全ての地域に渡って青森同様、九州にお住まいでない方が数日間の予定で湯巡りを敢行しようとすると、きちんとテーマを絞らないと温泉選びには限界が出てしまい、テーマ決定や極狭いエリアでの選択を繰り返していかないと帰ってきた後に後悔することにも成りかねません。悩んで悩んで湯巡りしましょう。
  そんな北薩摩のえりあですが、本当はここでレポをお送りする入来温泉をこの北薩摩の分類に入れるのは少し乱暴です。なぜなら入来はほぼ牧園町や隼人町などと同緯度だからです。しかし今の当研究所の区分だとあまり細かいエリアわけができないのでご了承ください。
  入来温泉には現在4軒の浴場を確認していますが温泉街で徒歩で行ける範囲には3軒だけです。最後の一軒は同じ入来市内でも車で行かねばならないほど離れています。温泉街の3軒は似たような湯が注ぎ込まれ、泉質は炭酸水素温泉で43.2度、特色のある黄色い褐色の気(け)もある湯がかけ流しでいかにも濃い感じです。実際43度という表示も「本当かな?」と思えるほど熱く感じ長湯は辛いです。肌触りはツルスベ系で湯上がりはさっぱりします。Pは紫垣湯の前にあり、ここに駐車すれば、紫垣湯・あぜろ湯・かめの湯と歩いて簡単にはしごが出来ます。


紫垣湯   紫垣湯は入来温泉の代名詞的な共同湯です。個性的でいかにも濃いイメージの黄褐色の湯が適度な大きさの湯船から蕩々と掛け流されています。かなり肌にぴりぴり来る熱い湯ですが、まっとうな温泉に浸かっているという満足感がじっくりと伝わってきます。お勧めですので、迷ったらここへどうぞ。
     6時から22時。100円。  
   
極上お勧め。
あぜろ湯    紫垣湯から温泉街の方に向かっていくとすぐにあぜろ湯がみえます。この不思議な名前の由来を番台のおとうさんに聞いてみましたが、この辺の方言にもなく全く分からないそうです。実に不思議な名前です。湯船は大きなもので、黄褐色の湯がかけ流し、熱湯と普通に分かれていますが、熱湯は入浴できる温度では有りませんでした。
   
  6時から22時。100円。
かめの湯    あぜろ湯から更に紫垣湯と反対方向に歩みを進めると数分で亀の湯に着きます。前の2つに比べると非常にこじんまりしていて落ち着く浴場です。
   
  6時から21時。100円。
入来温泉センター    温泉街から車で5分程度の距離にある温泉センターです。ここのみ上記3つと泉質が異なり、透明な湯です。
   
  11時から21時半。150円。


紫垣湯
   鹿児島県の画像はあまり良いものが無く、アップを迷ったのですが、別府温泉ならともかく、鹿児島県の温泉全ての再取材なんてどう考えても無理なので、手持ちの画像で行うことにしました。
   湯船の湯気、カメラが曇り、ミストサウナ状態を脱せない実に美しくない画像が多いですが、おつきあい下さいませ。


  この入来温泉訪問日も青空が一面に広がり、そんなに寒くない日だったのですが・・・。
   実に楽しみにしてやって来た紫垣湯です。もうすぐあの黄色いお湯に出会えます。
  来ました。とうとう来ました。画像で見るにつけ、何度も何度も憧れた紫垣湯は実に魅力的な共同湯でした。この湯の色、上がり湯、洗い場、良いです。
   この見るからに濃そうな湯。実にたまりません。湯船の縁ぎりぎりまで表面張力が働いていそうな湯面を見ると、そこに自分の体をどぼんと沈めている光景が目に浮かび、また、行きたくなります。
  こちら(下の画像)はまたまた福岡県のF氏からご提供いただいた紫垣湯の曇りのない画像です。美しい。



あぜろ湯
  紫垣湯に対して、温泉街の温泉センターといったイメージの大きな浴場があぜろ湯です。
   ひょうたん型の湯船の手前が熱めの適温。奧はとても入れない温度です。私は自己限界が46度ですので、多分47〜8度くらいあったと思います。一度だけ体を沈めましたが、2秒で出ました。 贅沢な広さ。


かめの湯
   ある意味では紫垣湯よりもここ亀の湯の方が当研究所らしいかも知れません。
   やはり共同湯は無人・お賽銭式・脱衣所一体といった要素が好きなのです。そして亀の湯はその三拍子がそろっていました。
   そして人が少ない。本当はそれではいけないのかも知れませんが、落ち着ける大きさの湯船に、貸し切りで100円で浸からせて頂く。共同湯の満喫法ここに極まれり!!
  わかりやすい源泉投入式はいつも湯が新鮮で、オーバーフローしています。
 ここから流れ出ていました。
気持ちいいです〜〜。 この後1時間ここに。


入来温泉センター
   なぜか温泉街から離れて存在し、しかも源泉も違う入来温泉センターです。


   ちなみにこの左のコルトが今回借りた車です。思いのほか運転しやすく、燃費も良かったです。(リッター15くらい)
  癖のない湯が美しい切石の湯船に掛け流しでした。
  落ち着いて入浴できました。一日の終わりにはこういうシャワー付きの癖のない湯でフィニッシュがいいです。  しかし、なぜ一軒だけ、このような場所に?



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