温泉文化研究所(HOME) 》 石川県県別リスト 》 直下町共同浴場 太子温泉共浴場 |
太子温泉 | ||
北陸にはないのではないか?そんな疑念も生まれていた事前リサーチであったが、杞憂であった。石川県加賀市。ここに全国星の数ほどある“生活温泉”たる「地元の人が運営する地元の人の為だけの“共同湯”」があった。いわゆる民営というか個人経営というか、そういった形態の公衆浴場で良いところは沢山見つけることが出来、また入浴も経験できたが、北陸には自治会や町営といった単位の共同湯がほとんど無かったのは事実である。それだけに当研究所的にはこの種の温泉があったことは、当研究所のアイデンティティ〜にかけて喜ばしいことである。 | ||
JR大聖寺駅から南東に2〜3qすすんだ場所にある直下(「そそり」と読みます)町には前述の東500メートル地点にある日谷町共同浴場同様、共同湯・太子温泉共浴場がある。日谷町と同じく冷鉱泉を加熱して大切に使用しており、同じように町内で運営している。こちらもあまり湯そのものに関してのコメントはない、ここもそして日谷町も、管理して下すっている地元の方のご苦労をしのびながら、風情を楽しんでいただきたい。そんな浴場なのだ。「無人のお賽銭式のほったらかし温泉」があっただけでもう後は何もいらないのだ。こちらも脱衣所と浴室は分離式であるが、かなり広い畳敷きの休憩室があり、地元の方は湯上がりに思い思いに四方山話をしているようだ。浴室内部は変形のホームベース型浴槽とシャワー・カランが4〜5基ずつ。今日も地元のおとうさん・おかあさんが夕方になるとどこからともなく集まってくる光景が浮かぶ。 | ||
利用時間=15:00〜21:00 毎週火曜休み 利用料金=350円 |
2008年8月訪問しました。 | |
こちらは加賀温泉病院を目指してくるとその裏手に看板が見えます。 | 公民館も兼ねた場所は敷地も広く駐車場も余裕です。 |
桃の花のような美しい花が咲いていました。 | 正面が湯小屋。 |
近づくとおとうさんが入れ違いに出てきました。 | ユニークな名前ですね。共同浴場・・・ではない。 |
入ってすぐに男女分かれます。左が男。これは男性用脱衣所方向に向いていますが、ちらっと中央に見えているのは、実は休憩室です。 | 脱衣所からのぞき込んだ瞬間。 |
2008年に入ってから料金を改定したそうです。 | 湯船から脱衣所方向。 |
左右両面にシャワーやカランがありました。 | 日谷町共同湯もそうでしたが、シャワーでも湯を使うとやはり300円代という料金は仕方ないですね。 |
より共同湯らしい佇まい。長野県を連想させます。 | もう少しあふれていれば・・・と感じました。 |
A.湯が盛り上がっているのは半循環の湯の出口が真上を向いているからです。 | D氏。湯が玉虫色に輝いていました。 |
温文研ホームへ | 県別リストへ |