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片山津温泉 総湯
  石川県加賀市にある“加賀温泉郷”と呼ばれる温泉群には歴史上1000年以上前の平安時代や奈良時代に発見された温泉がひしめき、ここ片山津温泉はそれでも江戸時代初期の発見と伝わるが、そんな昔に自噴していたのを発見されているにもかかわらず、“ものの説明”などには“歴史が浅い”などと表記されてしまうちょっと気の毒な温泉である。(1600年代に発見されたのなら十分歴史は古いし、更に掘削などではないのであるから。もっとも江戸時代に発見された泉源は今の柴山潟の水中であり、明治時代に埋め立てが進みやっと入浴などに至る湯の利用方法が確立されたという話ではある。)
  そんな片山津温泉の温泉街のほぼ中心部に総湯がある。下の画像をご覧いただけるとおわかりいただけると思うのだが、外観からは当初山中温泉の総湯・菊の湯の様なイメージを持ったが、内部に入って、似た様なスケール、似た様な大きさの浴場であるのに、何かが異なっていると感じた。それは明るさである。冬の日本海・・・とでも言ったらよいのであろうか、全体に内部がグレーがかったイメージなのである。(実際はそうではないのだが)。早朝のそれも曇天の日の訪問であったのだが、前日の夕方に訪ねた菊の湯は内部が明るさに満ち、湯の美しさが映えていた。どうも、自然光の入ってくる明かり取りが少ないのではないかと思う。折角良い浴場・良い湯で風格もあるのでちょっともったいない気がした。造り的には加賀温泉郷で2番目に気に入ったのだが。湯は典型的な塩化物泉でなめるとしょっぱいだけでなく、ミネラル豊富な苦さ(マグネシウムであろうか?)と渋さ(えぐみ?)をはっきりと感じた。暖まりの湯である。
利用時間=6:00〜22:00・毎月第二・第四火曜定休  利用料金=420円  0761-74-0349




2008年8月訪問しました。
  面白い名前の泉質です。   このあたりから前の木立も日を遮っていて、なんとなく光量が足らない感じでした。
  番台さんも夜の映像のようです。   脱衣所。
  湯船。かなり大きめです。   人はそれなりにいましたが、なぜか湯船は無人。
  本来全体がこの様に美しい感じだと思うのですが。   このアングルだと暗い感じ。
  天井も高く本来開放感があるはずなのですが。   うまく活かされていない気も・・・。



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