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会津みなみ温泉 里の湯
  会津みなみ温泉は福島県の南会津町に新しくできた温泉です。かつてこの会津みなみ温泉があった「南会津町の山口地区」には“山口温泉”という共同湯があり、温泉ファンにはちょっと有名でしたが、同じ山口地区に“きらら289”という温泉施設が完成し、時の流れの中で統合されることになり、今ではきららのほうが「山口温泉」を名乗っています。しかしこの新しい山口温泉は入浴料700円と当研究所の研究対象からは若干外れているのが否めない印象の施設でした。そんな中山口地区に新しく誕生したのが入浴料350円の小さな小さな公衆浴場「会津みなみ温泉 里の湯」です。
  この温泉は個人の方が掘り当てたそうです。その掘り当てたオーナーさんはなんと電気屋のご主人でした。そう、この公衆浴場一応入り口には温泉マークも温泉の名称も掲示があり、近づけば何となく公衆浴場だとわかりますが、国道で通りがかった際に車窓から見えるもの、それは“町の電気屋さん”のそれに他ならない外観をしており、何ともユニークな温泉なのです。聖地別府であればそれほど驚かなかったかもしれませんが、この会津の地ではユニーク度では群を抜いているでしょう。
  そんな会津みなみ温泉の施設はシャワーが3基に大人3人用の湯船とすべてがミニマムのまさに当研究所好みの温泉です。湯は安楽温泉などにありがちな見た感じはいかにも・・・という硫酸塩泉系の色をしていますが、こちらではこれで元は“冷鉱泉”ということで、はっきりした泉質は書いてありませんでした。しかし、いわゆる加熱掛け流しのカテゴリーにはいると思われ、何より塩素が香らず、循環もしておらず、恐らく湯はすべてすてられていると感じました。同じレベルの料金の温泉としてこの界隈には古町温泉の赤岩荘がありますが、あちらの濃すぎる湯は「公衆浴場」として考えた場合には“湯上がりさっぱり”というのは少し考えづらいので、シャワーを用いて体や髪を洗い、湯上がりさわやかという気分を味わう夜の締めの温泉などにはぴったりの施設だと思いました。


2008年5月訪問しました。
  この様にまるっきり電気屋さんの外観の里の湯です。   手前のコンクリート部分が浴室です。
  国道はこの様に走っています。   停車中のエルグランド陰に温泉入り口があります。
  中から振り返るとこんな感じ。   下駄箱の右隣が番台ですが、そのまま電気店の店内でもあります。
番台で振り返ると浴室方向に廊下が延びています。   浴室の前は休憩所となっていましたが、なんとこの温泉、ここで出前をとってくれるようです。その際に休憩室使用料金がいるのか聞き忘れましたが、特段金額が必要そうには書いてありませんでした。メニューにはチャーシュー麺650円の記述があり、本当に注文する気になっていましたが、なんと!!GWで臨時休業、嗚呼!!
  休憩所はこんなスペース。   ここで番台方向を振り返ると・・・・トイレの扉が並んでいます。
  脱衣所を入ると・・・・。   脱衣棚もミニマム。装備が何となく都会風というか洗練されているので気づきませんが、ほとんど別府の共同湯と同等かそれ以下の広さしかありません。
  まるで自家泉に了承入浴しているかのような雰囲気。   浴槽はL字型に柱の陰に回っています。
  湯船との位置関係。   湯船との位置関係。
  個人的にもほしい感じの“ゆ”文字入り。   このおけがおいてあるテーブルが・・・。
  やっと湯船まで近づきました。   なぜこの様な排水路が付いているのでしょう?もしかしてトイレなのか?
  湯は緑の様なねずみ色のような。   奥の窓ははめ殺しで開きません。
  この画像が一番湯の色を正確に写している気がします。   洗面器を湯に映えるように置きたかったのですが・・・・。
  どうやってもいまいち。   源泉口。
  湯は適温で長湯向け。   あとは窓が開けば言うことないのですが。



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