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湯岐温泉
共同湯・岩風呂

  湯岐温泉は福島県の温泉ですが、栃木県と福島県の県境にあり、喜連川温泉付近から大子町を経由していくとわかりやすいです。そもそもこの温泉の読み方がわかる人はそれだけで東北温泉通と言えるのではないでしょうか。それほど地味な温泉です。(ゆじまたと読みます)
  この共同湯・岩風呂も足下自噴併用温泉となっています。源泉は湯船手前の湯溜からも勢いよく注がれていますが、湯船の半分を占める巨大な自然石自体も泉源となっていて、岩の割れ目から時折ポコポコポコポコ気泡が上がり、湯が出ているのが目に付きます。湯はとろとろのぬるぬる泉でまとわりつくような触感の適温〜ややぬるめのものとなっています。もともとかなり苦労しないとたどり着けない来にくい温泉なので、長湯向きの湯も手伝って一旦ここに来たら根が生えた様に居座ってしまうでしょう。
  湯岐温泉には3軒の旅館が固まっており、その内の一つ、山形屋さんに300円払って入室します。
  ここは本当に地味というか知名度のない共同湯です。一流の実力者なのですが。

  湯船は本当に美しい物で、うっとりします。中に入っている漬け物石は腰掛け用で、座高の低い人はあれで調整してうまく半身浴をするようにし、湯治します。
  湯船の青底の部分は微妙に深く、慎重が1b80pクラスの方の座高で丁度なのではないでしょうか。   今私が座っている場所の左側が一番くぼみが深く、三日月型にクレバスのようになっています。

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