温泉文化研究所(HOME) 》 福島県県別リスト 》 赤湯温泉 |
赤湯温泉 好山荘 | ||
国道115号線の土湯峠付近には名湯系の温泉が固まっていますが、ここ赤湯は当研究所が一番気に入っている温泉です。115号のバイパスに入らず、旧道である県道30号に入ってください。 | ||
赤湯のお風呂は2つあります。1つは山小屋風の宿舎の前のPを横切り、県道方面に戻った場所にある「露天」、もう一つは宿舎内の内湯です。この2つの浴槽はそれぞれに魅力的なのですが、どちらも一旦服を着てかなり歩いて行き来しなければ成らない場所に離れているため、どちらでのんびりしようか嬉しい悩みが発生します。ただ、内湯は洗い場含めて随分狭いので、中が混んでいたらまず露天に行く、中が空いていたらまず内湯を楽しむという順番にした方が間違いは少ないと思います。 | ||
内湯は当研究所の所員の方ならば誰でも一発でやられる「ジモの様な」小さな湯舟に、夕張メロンゼリー(湯が実際赤肉のメロン色です)みたいな、見た目にぷるぷる感のある湯が湯舟の縁から盛り上がったようなオーバーフローでざんざん流れ去っていきます。体を湯舟に沈めると更に「ざざ〜〜っ」と湯が溢れこの上なく快感です。 露天はさすが離れた場所にあるだけあってまず何より特筆すべきは静かなことです。まるで山中のほったらかし湯に入っているかのような錯覚を覚える「無人感」は近くでウグイスやかっこう、ホトトギスなどの野鳥の声が響き、人工的な音が全くしないことで増幅されます。そこに注がれる湯は硫黄の香りがする墨湯系のネズミ色の湯で濃いグレーの様相を呈しています。こちらはアブもおらず、また意外やぬる湯で出たり入ったりしなくてもずっと顔だけ風に当たっていれば良いという心地よさで、とにかくどちらの浴槽も温泉ファンを捉えて離さないのです。 |
||
県道から看板に従って曲がって来るとこの真っ赤な屋根の建物が目に入ります。車が止まっていなければ標高2千メートル級の山の頂上付近の山小屋のように見えます。一番奥のパジェロが止まっている辺りが料金所、今私が立っている場所が露天の入り口です。 | |
正に山小屋風の入り口。 下:内湯です。いかがですか。特に湯舟の右の方のぷるぷる感、ゼリーみたいではないですか? 湯は赤湯お約束の源泉では透明です。(左の源泉口) |
|
上:この様に洗い場も含めて内湯は大変狭いです。男性が2〜3人いたら露天に行くのも手かも知れません。 左:こちら側は湯舟の外が狭すぎてポジションがとれません。 |
|
湯の流れ出し口。バヤリースオレンジのようなにぶいオレンジです。 | |
源泉口。神様が祭ってあります。 | |
上:むふふ。この日はほぼ貸し切り状態。何度も何度もオーバーフローさせました。 | 下:とにかく気持ちいいのです。 |
上:こちら敷地のはずれにある露天です。 | 下:山の地形らしく少し段差がついており、Pからは見えないような位置にあります。 |
上:内湯に入ってからこちらに来たので、正直湯の色を見てびっくりしました。泉質の違う、見た目にも味も香りも全てちがう湯が注がれていようとは。 | 下:奧からP側。背後に写っている奇妙な物体は・・・・? |
なんとこれ、脱衣所です。初めてみました。屋上にあるタイプの水のタンクかガスタンクかそういったものだと思います。 | |
内部です。当初これも浴室では?と色めき立ってしまいました。この中にちい風呂内蔵だったらかなりすごいことに成ったはずです。 |
上:奥側はそれほど眺望がきく訳ではありませんが、山の中を実感出来る雰囲気です。 | 下:硫黄系の湯にしては珍しくここのお湯は湯面に泡が立ちます。(体に泡付きが有るわけではありません)。でもさらっとした湯でした。 |
温文研ホームへ | 県別リストへ |