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玉梨・八町温泉

   JR会津川口駅から国道400号を数キロ入った所にある玉梨・八町温泉。2つの温泉は川沿いに展開し、川に沿って国道側を八町温泉、川を挟んで対岸を玉梨温泉と称しますが、両方の施設をあわせてもそれほど規模の大きいものではありません。所が直線距離でも100メートルも離れていないこの2つの共同浴場はそれぞれ泉温も泉質も湯量も違う源泉を持ったそれぞれに個性的なものとなっています。

玉梨・八町温泉の歩き方
  玉梨温泉・八町温泉ともにPはありません。共同湯利用の場合は八町温泉のバス亭から100メートルほどJR線側に大きな路側帯がありますので、そちらに停めましょう。ここからそれぞれの共同湯まで徒歩で5分かかりません。また、旅館の日帰り利用もここはお勧めです。旅館玉梨もいいですが、八町温泉の恵比寿や旅館の一人用の露天も素晴らしいです。全部楽々の徒歩圏内です。


共同湯
八町温泉共同浴場・亀の湯   八町温泉バス亭前の美容院の横から川に向かって細い小道を下っていった先にある亀の湯。この共同湯はジモ専化してないのが不思議なほどの風情の隠し湯系で、誰でも自由に入浴できるように開放し、また管理してくださっている地元の方々に格段の感謝を惜しみません。亀の湯は恐らく八町温泉共同湯の源泉名だと思いますが、この源泉やや湯が弱く、その為対岸の目の前にある玉梨の源泉からも湯を引き、注ぐときにブレンドしています。八町は塩化物泉43度、玉梨は炭酸水素塩泉45度で玉梨の源泉の方が2倍ほどの湯量があります。
  24H200円
   但し8時から1〜2時間ほど清掃有り。混浴。
玉梨共同浴場   亀の湯から真正面に見えている青い屋根の湯小屋が玉梨共同湯です。亀の湯から左手に見えている橋を渡ってすぐに右に行くと着けます。こちらは玉梨単独の独自源泉です。最新の情報では2004年10月の新潟中越地震の余波で数日前から湯量が半減し湯温も下がったと地元の方が言っておられました。扉は一つですが中は男女別で左が男湯です。脱衣所のしきりカーテンを閉めて利用します。
  24H200円。男女別。

八町温泉共同浴場・亀の湯
  美しい。絵はがきに使用されるその地方の代表的な風景写真の様です。このようなロケーションにある共同湯の原点とも言える「混浴」の湯。やはりここは私にとって特別な場所です。
  本当に奧会津はレベルが高く、湯巡りにも迷います。全部はしごするのも良いのですが、そうするにしてもやはり一カ所ごとにもじっくり楽しみたくなります。

  また渓流が美しいのもこのあたりの特徴で、共同湯は水に近いことが多くなっており、私のような川好きには更にうれしいです。

  八町温泉と玉梨温泉はこの川を挟んで、ほぼ正面にお互い向き合っています。
  国道側よりこの道を下ります。これは亀の湯へのアプローチですが、画像の上の方に写ってる青屋根が「玉梨共同湯」です。


  坂を下るとこの様になり、やがて左のような入り口が見えます。
玉梨温泉側より。
  この共同湯は実にあっけらかんとした混浴です。扉を開けたらいきなり湯船がほぼ全部見渡せ、更に脱衣所も以前は女子だけシャワーカーテンが下がっていましたが、今回(H16)何もなくなっていました。基本的に混浴でこれだけ生活温泉ぽいものがジモでないというのは、本当に地元の管理されている方と地域住民の方に感謝です。


  湯は太い管が玉梨源泉で炭酸水素塩泉、手前が八町源泉で塩化物泉、玉梨は温度も高いのにすごい炭酸で常に湯口ではしゅわしゅわと音がしており、また、湯口付近に顔を持っていくと二酸化炭素のせいでかなり息苦しさを感じます。   表面は炭酸飲料のようにぱちぱちだらけです。


玉梨共同浴場
  美しい自然に囲まれた場所はそれだけでわくわくします。新緑に、紅葉に美しい玉梨共同湯です。ただ、根性なしの当研究所、雪のある頃におじゃましたことがありません。当研究所のモットーは四季折々の姿を感じると言うことにありますので、いつかはと考えています。
  昨年のゴールデンウィーク頃でしたでしょうか。なんとなく湯小屋の横に人がたくさんいました。

  なんと訪問してみるとモーターの落下事故で源泉から湯を出せない状態だとの事でした。

  ただ、湯は抜いてないからぬるくても良いならただで入っても良いといわれ、当然入浴させて頂きました。
  暮れなずむ玉梨共同湯です。寒くなるとこういう暖かい感じの光は湯と似たような効果を持ってきます。接近と同時に視覚効果でほんわかしてきます。
  こちら玉梨共同湯は入り口が一つで、何となくここも混浴か?と思ってしまいますが、こちらはきちんと男女別です。
  これまた美しい。本当にどちらの共同湯も極上のロケーションです。渓流・周囲の緑(植生)・適当な空間の空き具合・湯小屋の小ささ、全ての要素がバランス良く配置され、ここの魅力を盛り上げているかのようです。
  上
    源泉故障の時のたまり湯。湯口から湯が出ていません。条件的にはちょっとぬるいくらいだったので、もう「普通に」入ってしまいました。

  左
    2004年10月。この前々日の新潟中越地震の折り、私と同浴のおとうさんが入浴中に被災し、まっぱなので何もできずに揺れが収まるのを待っていたところ、突然湯が真っ白になり、びっくりしたそうです。やはり温泉は自然のものなのだと実感しました。そして落ち着いてきた今、湯温がさがり、湯量も半分になってしまったそうです。これ以上の影響が出なければいいのですが。
   今回の湯船。(2004年10月)

  炭酸水素泉ということなのですが、気のせいか、八町に引いているものより弱い気がします。こちらの方が源泉まで近いはずなのですが。
気持ちいいです〜〜。 共同湯バカには湯と湯船です。

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