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湯倉温泉

   JR只見駅から国道252号を15キロほど会津川口方面に進むと途中滝沢温泉・大塩温泉と通過し、やがて閉鎖中の橋立温泉にさしかかります。ここで視界が開け進行左手の川幅が大きくなり、目立つ橋が見えるようになります。この橋を渡り、突き当たりを左折した所に湯倉温泉の一軒宿と共同湯がそれぞれひっそりと建っています。宿泊施設とこのタイプの共同湯が同じ場所に共存しているというのは比較的珍しいことではないでしょうか。このタイプというのは湯倉の共同湯はいかにも生活温泉で、しかも多くの地元の方に利用されており、更に混浴でもあるという点を指していっています。


 

共同湯
湯倉温泉共同浴場  林間に隠れるように建つゾクゾクするような佇まいの共同湯。いかに美しくまたありのままを描写できるか、創作意欲をかき立てられる共同湯でもあります。湯はすぐ隣の源泉からごぼごぼと音を立てながら常に注ぎ込まれ、252号沿いの共同湯群の中では最も熱いです。湯口からコンクリートの樋が設けられ流れてくる湯を湯船側と排水口側それぞれにコントロールすることによって湯温を調節します。ただ塩化物泉、60度とあり、湯の色もいかにもという感じですが、味は意外にさっぱりしており、軽い塩味とミネラル分を感じるくらいです。湯船や樋の析出物がすごいのがミネラル分の濃さを想像させます。
    24H。100円。混浴。
国道から湯倉温泉。  この赤い橋を渡って国道川からこちら側に来ます。左下のテラス風の場所は旅館のPの一部です。何の変哲もない画像だとは思いますが、実は個人的なことですが、初めて手にしたデジカメで初めてとった画像なのです。やはり最新型にはかなわないなと痛切に感じました。

 


湯倉温泉共同浴場
  美しき林間の共同湯、湯倉温泉です。「ここに源泉があったので、その横に共同湯を建てました」と言わんばかりの「なぜこんな所に共同が?」的な温泉です。

  今回、2年ぶりに来てみると、歩道が整備されていました。個人的にはこの右の画像のように自然そのままの方がいいと思うのですが・・・・。
  ここいらは雪を落とす関係でこのように屋根が日に当たる方向に一杯になっていて、全部一方向の斜面となっているものが見受けられます。都会の人間にはわからない、温泉文化です。
  手前のサッシは休憩室、奧のは脱衣所です。
  湯はこのようにタオルでルートをわけ、湯温の調節を行います。
  窓外の景色です。対岸は橋立温泉になります。対岸から見るとこの温泉成分で変色したオレンジがものすごくよく見えます。
  同じく窓外の景色。のんびり湯浴みできます。
  湯は驚くほど熱く、この状態でゆでだこになりそうです。たまに湯の引き込みをやめないと。   しかし、折角の湯を入れないのもなあ〜。

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