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才市田共同浴場
  三八上北は青森では最も安価な温泉がそろう場所ではないでしょうか。概ね青森では温泉料金のイメージというと「300円台」を思い浮かべますが、この地域に関しては「200円台」が随分目立ちます。また、麦茶色、コーラ色、紅茶色などモール泉系の湯が多いのも特徴です。
  三八上北の名前の半分を占める「上北町」はこの界隈の温泉の一番の特徴である麦茶色、もしくはもっと濃い「黒湯」的な湯が一番集中しているエリアです。どちらかというと鄙びている物より、立派系の公衆浴場か、宿泊も出来る旅館に付属した公衆浴場が多いです。
  上北町ラストは、上北町の温泉としては唯一現在では無くなってしまった幻の湯です。走行中に湯小屋が偶然目に入り、青森ではかなり貴重なオーラを発するほどの共同湯然とした佇まいに喜び勇んで駆けつけると案の定南京錠がかかっていました。しかし、通常施錠されていたからといって組合員専用共同浴場ならば何の不思議もないのですが、ここは少し様子が違いました。共同湯ファンならではの着眼点で何となく「活きた」気配を感じなかったのです。折良く通りかかったトラクターのおとうさんに事情を聞くと、一年ほど前に源泉が使えなくなり、そのまま廃止されたと言うことでした。


この温泉は廃止されました。

  いかがですか。共同湯ファンならば皆に共感していただける佇まいだと思うのですが。











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