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2011/04/01現在休業中



なりや温泉
  細道をほんのわずかさかのぼると2軒目のなりや温泉に出ます。この温泉は湯ノ沢温泉郷の中で固定ファンが一番多い温泉なのではないでしょうか。その湯は個性的な2つの泉質の異なる源泉から注がれ、湯治ならば症状に合わせて、湯浴みならば気分に合わせて選ぶことができます。また東北の湯治文化を色濃く残すこの宿は大変珍しい2つの主浴槽がそれぞれ混浴という物です。かろうじてこの温泉の特徴最も色濃く出す第二浴場の湯舟のみ、女性専用がありますが、第一浴場が完全混浴です。
  まず第一の源泉は第一浴場に注がれる「弱食塩泉」です。いかにも共同湯っぽい鉄管から源泉が注がれる湯舟は美しい鶯色を称えており、第2浴場のガツン湯にやられた場合にも優しく出迎えてくれることでしょう。
  そして第二浴場の「食塩硫化水素泉」。これこそ「なりや温泉」を名だたる温泉の中でも「ココ一」に押し上げる希有な源泉です。その湯はまるで、ミルクかホワイトシチューかというくらいの白色の濃さを称え完全白濁(透明度限りなく0に近い)、浴室はむせかえるような硫黄の香りを発し、味は卵臭爆発の強烈な塩味というまれに見るガツン湯です。入浴後も服(Tシャツ)に付いた硫黄臭は帰京後1週間経っても洗濯しても洗濯しても「つ〜ん」と「ぷ〜ん」と臭ってくるほど離れがたく、満員電車内では周囲が気になってしまうほどです。とにかくこの温泉の第二浴場の湯は必見・必浴です。この濃さ(湯・香りとも)はそんじょそこらで味わえる物ではございません。一度お試し下さい。


  いつも車で一杯のなりやさん。
  こちら第一浴場の成分表。
  第一浴場。美しい色を称えた優しい湯。味もマイルドです。



  美しき第二浴場。更衣室の段階で男女別に分かれており、女性のみ内部で混浴浴室行きのドアと女性専用浴室行きのドアを選択出来ます。(但し男性の脱衣所とつながってるような場所もあり、うっかりすると女性は危険です(笑)。
  今は含硫黄ナトリウム塩化物泉というのでしょうか?
  本当に牛乳を注いだような見事な白濁泉。この温泉は光の加減や時間帯により、左の画像のように「空豆の裏ごし」を混ぜたポタージュスープのような色合いに見えることもしばしばあり、一層美しさが際だちます。
  温泉文化研究所の所長さんです。結局空いていたのと、一旦浸かってしまえば全く人目を気にしないですむのと合わさって、女性専用浴槽にはあまりいきませんでした。但し、蔵王や草津のような威力の硫黄泉と青森の強食塩泉軍団の湯に勝るとも劣らない威力の食塩泉が合わさった湯ですから、体に掛かる負担は正に「ガツン」です。浸かりっぱなしだと足に来るかも?










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