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この温泉は無期限休業中です。(2009.11〜)

でわの湯 湯の沢山荘
  国道7号のこの界隈には「でわの湯」「なりや温泉」「秋元温泉」「矢立温泉」「日景温泉」「相乗温泉」とわずかなエリアに全国に誇るべき湯治温泉が密集しています。この他ちょっと離れた「古遠部温泉」も含めれば、正に一週間日替わりで極上湯治が出来てしまう希有なエリアとなっています。
  この中で湯の沢温泉郷は国道7号からわずかにそれた渓流沿いの緩やかな坂が続く曲がりくねった細道をさかのぼった場所にあります。それぞれの施設はお互いに徒歩で優々行き来出来る距離ですのでお目当ての温泉のPが一杯の場合、先へ進むなり、戻るなりして停め場所を探し、後ははしごするということも可能です。(だいたい2〜300bくらいずつ点在します。
  もう一つこの温泉郷のすごいところは、川沿いにこれだけ接近した源泉がそれぞれ皆泉質が違うと言うことです。泉源はでわの湯が1本、なりや温泉が2本(それぞれ異なる)、秋元温泉が1本となっており、わずかの間に4本もの異なる温泉が湧いています。
  でわの湯は「マグネシウム・ナトリウム塩化物泉」とありました。何の影響か分かりませんがこの温泉は浴室内の千枚田万枚田状態がものすごい範囲で広がっており、浴室全体が最初からそういう模様がつけてあったのかな?と思えてしまうくらいのスケールです。これでは温泉の管の管理が相当大変なことでしょう。しかし、このでわの湯の千枚田は多くの浴場でたいがい気持ち悪い生理的嫌悪感を伴うものであることが多いのに対し、例外的に何となく造形美を感じる美しい光沢を放つ物でした。湯は塩化物泉の名に恥じず、「塩辛い」もので「強塩泉」としてもいいのじゃないか?というレベルのものです。湯上がりは海水浴後のようにべたべたした感じになります。


  山荘と言う割にはもう一つ”普通の”湯治宿っぽい感じの宿泊棟でした。
  しかし、浴室内部は山荘らしくてやっとネーミングが納得出来ました。この3枚の浴室の画はこの温泉を端的に表していると思います。左の画像の千枚田状態が洗い場全てに展開されています。でも光沢があって美しいと思います。


  飲泉してみるとまあしょっぱいこと。他のミネラルを味わう余裕が有りません。飲み込めず「べっべべ〜」と吐き出しました。
  源泉は53度という事でしたが、投入量が加減してあり、浴槽全体では割と適温です。しかし、はっきり言って浴感はずしんと重く、湯ノ沢温泉郷を3軒はしごするのはかなり大変です。(青森を訪問するチャンスが多い方は日を改めて味わい直すことをお勧めします)
  鍾乳洞の中みたいです。
  縁も美しい。
  洗い場の方向にもずっと続いています。結構天然の青竹踏み状態で歩くと痛いです。
  上:千枚田の落差。常に冷たくなった湯で満たされています。(流れないのです)   下:なんとか湯がふちを越えているところを撮りたかったのですが。
  上:美しい。この湯舟はいいです。   下:露出を変えたわけではなく、雲の行き来で日が入らなくなるとこうなのです。










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