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2009年11月に廃業しました。もうこの温泉には入浴できません。


光世温泉
  光世温泉はアップルロード沿いの大和沢の集落にあり、石川温泉から来ると進行左手に曲がることになります。だいたい大和沢小学校付近で道沿いの交差点に実に向けにくい看板が出ます。曲がらなければいけない交差点は角ぎりぎりまで電柱や支柱が立っていたり、木が生えていたりで曲がりにくいです。
  光世温泉は湯(温水)も素晴らしいのですが、何より当研究所が初めて青森県の公衆浴場の冷鉱泉に気づいた場所でもあります。このような温泉らしい特徴(卵臭)がなくても温泉だと分かれば道ばたでもなんでも浴びる方がいらっしゃるなかで(笑)、青森の多くの公衆浴場ではサウナ用の水風呂に「冷鉱泉」としか思えない水を水風呂に満たしています。このような温泉に出くわすとなんだか得したような気分になり、一層思い出深く刻み込まれます。
  ところが残念なことに当研究所、この温泉で初めて出会った冷鉱泉にその当時は”価値”がわからず、大して画像も写さずスルーしてしまったのです。(この後同じ弘前郊外の花咲温泉にて価値をはっきりと認識したのです)。従って冷鉱泉のアップの画像はありません。さて、話は変わって湯ですが、ここのお湯はまた大変貴重な物で、まるで「バヤリースオレンジ」かなにかのオレンジジュースのようなどちらかというと「黄色」に近い湯となっています。味は鉄分をまず感じ、ミネラルの中では甘さをはっきりと感じ、温泉水でも軽くですが「卵臭」もします。洗い場を洗う湯のせいで洗い場の「その部分」のみが真っ赤になっています。私見ですが、湯のカラーで一番貴重というか珍しいのは「黄色」ではないでしょうか。なんだかんだ、「白」「黒」「赤」「青」「緑」は貴重ではあってもそう珍しいものでもないですが、「黄色」はやはり少ないと思います。


  なぜか昼間訪問なのに温泉の外部(浴舎)画像をとり忘れていました。

  なのでいきなり成分表から。


  下:奧の湯船が温泉。手前は卵臭がぶんぶんする冷鉱泉。
  湯船の右のオーバーフローは小川のようです。タイルは元々左の温泉と冷鉱泉の仕切り部分のようにワインレッドといいますか、とにかく赤いものなのですが、湯に洗われているところは完璧に鉄分で真っ赤(おれんじ?)です。   湯は適温で、オレンジ浴槽にもいくらでも居られますが、水風呂の体がじ〜んとしびれるような温度の「卵臭水」に浸かってから、温水とはしごを繰り返していました。
  温泉も湯口では卵臭がします。でも水風呂のにおいにはかないませんでした。
  上のワインレッドのタイルと下のオレンジタイルを比較してください。
  温泉動物園にも入っている山羊。
  この放水車のような爆流は全て卵臭水です。

この温泉は本当に良い温泉でした。宿泊も出来ますし、食事も良さげ、湯は個性
的で種類もあり、もう一度行きたいと強く思っていたのですが、本当に残念です。










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