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脇ノ沢温泉
  下北半島は黄金の温泉密集地域となっています。有名な奥薬研温泉のかっぱの湯から全く知名度のない石神温泉や湯野川温泉などまで様々あります。
  脇ノ沢温泉はそんな下北の中ではむしろ観光地的な要素が強い岬に近い温泉です。下北半島は地理の勉強をするときなどに皆さん“まさかり型”をしていると習うと思いますが、その形のままに下北半島には3つ岬があります。そのうちの2つは大間岬・尻屋崎とビッグネームですが、残る1つは本当に地味な存在となっており、脇ノ沢温泉はその近くにあります。基本的には公営の温泉施設で、立派に掛け流しなのですが、下北の他の地区と異なり、旅人の姿をほとんど見ません。
  ちなみに前述の通り、ここ脇ノ沢は陸奥湾につきだした岬にあるわけですが、突端の集落「九艘泊」(くそうどまり)は現世とかけ離れたような小さな漁村で「最果て」嗜好の方には是非訪問をお勧めします。他の2つの岬とは異なる風情です。そしてここにある岬の名は・・・「イボ岬」?「下ノ岬」?「北海岬」?「貝崎」?、そう先端がギザギザなので、それぞれに名前があって代表的なものを紹介できないのです。きっとどれか1つと取り上げられない、おまけにどれももしかしたら遊歩道などついていないのかもしれなく、観光地として扱いづらいのかもしれません。。



  海岸線を走る国道より仏ヶ浦方面に方向を変えると、津軽海峡に面した海岸線は断崖絶壁というか、リアス式海岸というか、ものすごい険しい地形となり(だからこそ仏ヶ浦は日本有数の景観を誇るわけですが)、海が見えなくなります。
  こういう人の臭いも少ない伸びやかな場所に脇ノ沢温泉はあります。
  浴室は老人福祉施設にありがちな感じのこぎれいさでプチ岩風呂になっており、シャワーなどもあって夜型の温泉です。
   浴槽の縁に切れ込みを入れて湯を逃がす方式です。

   こんな感じです。


  従って一見するとオーバーフローが全くなく、「溜め湯か?」と考えてしまいます。ただ、オーバーフローがないのはやはり温泉の醍醐味をスポイルしていますが。


















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