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追小野木久米温泉
  東北フリークの方を除けば黒石市の名前を身近に感じるという方はいかほどいらっしゃるでしょうか。それほど温泉が沢山湧出しているにも関わらずこの地は地味な地名です。お隣の平賀町、遠くは熊本の泗水町などと並び、影の温泉実力者なのが黒石です。こちら市街地から山間部までまんべんなく源泉が点在します。
  追小野木久米温泉は現代の秘湯です。このような温泉が普通に知名度もなく市街地に埋もれている場所こそが本物の温泉地であり、秘湯であると当研究所は思いたいです。まあ、理屈はともかく青森にいらしたら必ず立ち寄ってください。誰でも気に入ってくれる物と信じます。


追小野木久米温泉(青森県)
   当研究所は共同湯の研究を行っているわけですが、共同湯という名前が付いていればどんな物でもありがたいというわけではありません。共同湯の外観を印象づける要素はいくつかありますが、大きな要素としては1.周囲のロケーションとのマッチング、2.浴舎自体のシブさなどです。この温泉は周囲を水田に囲まれた場所にあり、しかも無人のお賽銭式で100円です。    加えて、湯も良く、共同湯の良さを計るいくつかのポイントすなわち、1.浴舎も湯船もこぢんまりしている、2.浴室には湯船以外に余計な設備が最小限である、3.掛け流しで源泉投入量が非常に多く洗い場が小川状態、排水溝が排水に追いつかない4.外湯巡りを楽しめる温泉街の中にひっそりとある、5.湯が色つきであっても透明であっても美しい、等の内、温泉街にあると言う点以外はほとんどをクリアする黄金の共同湯です。
   画像(上)は2005年3月、下は2003年8月です。
  浴室には湯船が一つ(あまり大きくない物がよいです)。カランが2〜5くらい。シャワーはあっても2〜3まで。これが当研究所のストライクゾ〜ンど真ん中でしょうか。久米温泉はとある会社の福利厚生施設です。完全に部外者にも開放されていますが、何時までもこの素晴らしい温泉を味わえるよう旅人はマナーには一層気をつけたいですね。
脱衣所です。
  魅惑的な琥珀色。
  爆発的な源泉量。
  いいですぞ〜。ここは。下の画像の鏡のような湯面は当研究所の真骨頂です。























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