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湯坂温泉
  下北半島は黄金の温泉密集地域となっています。有名な奥薬研温泉のかっぱの湯から全く知名度のない石神温泉や湯野川温泉などまで様々あります。
  そんな中で湯坂温泉は当研究所が最もお勧めする温泉のひとつです。ここから恐山の境内まで車で5分かかりませんので、下北にお越しの際は是非両方チャレンジして下さい。
  湯坂温泉と言えば、石楠花荘という施設同様、左横の巨大な源泉が有名でした。かなり大きな足下自噴や源直の湯溜まりが大小そろってあり、多くの方が入浴にチャレンジしたレポをサイトで公開しています。(しかし残念ながら埋め立てられすでに存在しません)。で、当研究所お勧めというのは施設の湯坂温泉石楠花荘の内湯のことです。下の画像をご覧下さい。誰の目にも鮮やかな美しい色の硫黄泉が掛け流されています。余談ですが、実はこの色と全く同じ色の湯船が外の湯溜まりにもあるのをご存じでしょうか?石楠花荘のおとうさんに伺った話ですが、一番宿よりの2つのエメラルド色の湯溜まりは以前この宿の露天風呂だったそうです。所が自然災害に襲われた際、突如として露天の源泉の湯温が低下し、全く入浴不適になってしまったそうです。そして、改めてボーリングしたのが2枚目の画像の皆さんよくご存じの今は埋め立てられてしまったあの灰色の湯溜まりだったのだそうです。あの湯溜まりは温度は十分なものだったのだそうですが、御主人は石楠花荘の露天として色がふさわしくないと考え、露天を再建するのをあきらめたそうです。ご主人に寄れば、穴は深さ160aで、底なし沼と言っている方がいらっしゃいますが、あれは人工的にできた穴でニセコの小湯沼や別府の保養ランドとは違うようです。
  更に石楠花荘のご主人に伺ったおもしろい豆知識があります。宇曾利山湖から流れ出る川の湖側の河口に木の杭が一列に打ってあるのをご覧になった方はいないでしょうか。あれは何のためにあるかご存じでしたか?
この赤い橋の下です。 このように杭が並んでいます。 あちこちにあります。
  私は以前からこの杭が疑問でした。舟でも通したのか?いやここから下るのは競技用カヌーでも難しかろうなどと考えました。石楠花荘のご主人にこの質問をぶつけてみました。すると、「以前はこの川の下には発電用のダムがあり、タービンを回していた。昔は台風などが来ると湖に倒木が流れ込み、木一本がまるまる浮いていた。その木が川を下ると発電の邪魔になるので、ここ(河口)で引っかかるようにしたのだ。」と長年の疑問を一発で解決してくださいました。


  上:石楠花荘の男湯。この色からすれば、下の湯の灰色が気にいらず、露天風呂として認めなかったのもうなずけます。   下:かつて存在した湯溜まり。47〜8度はありそう。夏に行ったら失敗します。(私も温泉バカのいる風景をとろうと思いましたが、とにかく熱くて進入できませんでした)


  上:改めまして石楠花荘です。こちら側が野湯からです。裏に回るとこれまた有名なFRPの釜に美しい源泉が注いでいます。

  左:正面より。食事もできるそうですが当研究所未だ未食です。
 有名な源泉浴槽。
  民宿のすぐ横が地獄地帯になっており、あちこちから火山性のガスや湧水、湯が湧いています。
  左:温泉棟入り口。



  下:恐ろしくだだっ広い浴室に申し訳なさそうにぽつんと湯船があります。
  この色。うっとりします。源泉で見たままの色がそのまま注がれ湯船に反映されている温泉というのも少ないと思います。訪問する価値のある温泉です。


※埋め立てられたため、もうありません。

地獄地帯の野湯
  この酸性の青い白い温泉水が注ぐわけですから宇曾利山湖が美しいのかも知れません。
  左奧に見える高床倉庫状のものが石楠花荘の源泉の中継地点。以前ここに入浴した画像を大胆にも本に掲載して売り出した輩がいた。許可を得たのだろうか?
  湯底からもぶくぶく湧いているがもう一つの大きな源泉。ここも湯船になりそうだが、とにかく熱い。
 一生懸命工作中の図。


  

   これでもすでに温泉バカがいるわけですが。
  ここはもう一度チャレンジしてみても良いかなと思っています。   これだけの湯はどう考えてももったいないですよね。
   下:再訪を果たしましたがなんと平成17年秋にここで死傷事故が発生したとのことで、跡形もなく埋め立てられていました。
 左の画像は以前大きなグレーの温泉池があったところです。真新しい砂利がユンボで次々と投入されたとのことでした。


















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