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伝衛エ湯荘



亀田温泉  伝衛エ湯荘
  この温泉は無明舎出版の「秋田の公共温泉」という本で見て行きました。そう、ここはこの風情でありながら、公共の温泉なのです。わずか200円という料金は秋田県内でも相当に安い部類ですが、ロケーション、こぢんまり感、湯の質など何をとってもお勧めです。


  いきなりなんだ?と思われた方が居るかも知れませんが、この温泉は全国的にも珍しい、いや、ここだけかも知れない?という「城址公園」の「城門」の真ん前にある温泉です。岩城町営温泉・亀田温泉・伝衛エ湯荘という名前なのですが、亀田城を探して行った方が速いです。
  これが城門。この真ん前にあります。ちなみに上の画像は「天守閣」です。
  こちら亀田温泉。本に寄れば、元は古い鉱泉宿だったそうです。後に維持管理が困難になり、町で引き受けたという話です。地元では「伝衛エ温泉」といわれているようでした。
  普通の民家です。
  この入り口より振り返るとお城はこういう風に見えます。
  利用時間が限られていますのでご注意を!
  またも読めない成分表。泉質は「含硫黄・ナトリウム・塩化物泉」とありました。
  浴室全体に卵臭がぷんぷんしていました。右側にシャワーがあり、使いやすい施設です。
  湯はほぼ透明ですが、浴感はかなりツルツルスベスべしており、湯のオーバーフローの様がとても美しい浴場でした。
  前述の通り鉱泉宿ですから、加熱湯とは別に、常に冷源泉が投入されています。
  浴槽の隅の方には、硫黄泉特有の黒い湯ノ花が沈殿していました。
  洗い場より湯舟。こぢんまりしていながら、開放感があり、何より大変清潔感があります。
  鏡のような湯面。縁とのコントラストが美しいです。
  シャワーは1〜2基。本当に正統的な共同湯の姿を秋田県でも見ることが出来ました。   ここは温泉文化遺産としてずっと生き残って欲しいと思います。


  漣のようなオーバーフローが洗い場を伝っていきます。   ああ、来て良かった。



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