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強首温泉
  東北フリーク以外の方で強首温泉の名前を知る方は少ないのではないでしょうか。実際当研究所も「日本秘湯を守る会の宿」樅峰苑があるのを知るまで全く聞いたことのない名称でした。
  強首温泉は秋田自動車道の西仙北インターのすぐ西側にあり、インターからのアクセスは驚くほど便利です。(まあ、後から高速が出来ただけですが)。恐らく迷うことはないでしょう。
  こちらの温泉は樅峰苑が一軒宿なのでそういうつもりでいったらば、離れた場所にもう一つ強首温泉という集落があり、地元の方にどうなってるのか聞いたら、樅峰苑が離れた場所にあるのであって、元々源泉自体が「マップに表記されている強首温泉の場所」にあって樅峰苑はかなりの距離を引き湯しているという話を聞きました。普段からあまり大旅館に興味の無い当研究所、当然もう一つの集落に行きました。この段階でもしかしたら未知の温泉街があり、隠し湯や自家泉などがあるかも知れないという根拠のない期待感に包まれていましたが、実際訪問すると温泉街などではなく、ぽつりぽつりと点在する民家の中に湯治宿が2軒あるだけでした。「強首ホテル」と「おも観荘」です。結論から言いますと当研究所は小さい方の施設「おも観荘」を選んで入りましたが、強首ホテルには「自炊部」があり、そちらの浴槽はまるで鹿児島の塩浸温泉付近で見られるようなしびれる浴槽と湯で、どちらの施設も350円〜400円という入浴料金なので当研究所ははしごを勧めます。しかし一軒で十分という方はこのレポートも参考になさってください。
  強首温泉の名前は前述の通り、日本秘湯を守る会の宿があることで知りましたから予備知識はなく訪問したのですが、実は大変な個性湯でした。浴室には「アブラ臭」が充満し、更に湯口では湯自体からアンモニア臭も関知出来ます。嘗めれば凶悪な塩辛さで飲み込むのは辛いです。浴感は弱ぬるぬるでした。


  道は細く、また民家もかなり少なく、ここまでバスが入ってくるのか?という違和感を覚えました。
  小さなお宿。おも観荘。このユニークな名前は実は「おものがわ観光荘」の略だそうです。
  湯舟はこの内湯の金魚型一つです。
  実に清潔な感じで、いかにも歴史ある湯治宿という感じでした。   湯はかなり濃いダークなイメージの緑色で「モスグリーン」て感じでしょうか?
  実は朝一での訪問だったのですが、前夜から50度以上の源泉がそのまま投入され、掛け流しだったので、朝は飯坂温泉の共同湯より熱い、というか入れない状態にありました。   で、仕方なく加水に至りました。ホースはそのせいで写っています。かなり濃い湯なので長湯向きではありません。



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