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神湯館
恵泉荘



湯の神温泉郷
  湯の神温泉郷は秋田県の南外村の温泉だったのですが、当研究所がもたもたしてる間に大曲市周辺は全て平成の大合併により実に巨大な『大仙市』という自治体に変わっていました。(大曲市・南外村・仙北町・中仙町など7市町村)。南外村は位置的には大曲市の西にあたり日本海側からだと由利本荘市(こちらも由利と本荘がいつの間にか合併してました!)から国道105号をたどってくる感じです。
  湯の神温泉卿には独自源泉を持つ数軒の旅館があり、どれも一軒宿となっています。温泉郷と聞くともう少しエリアが大きなイメージ(例えば塩原)ですが、ここでは普通の温泉地が「〜温泉」と名のるほどの大きさで温泉郷と称しています。やはり宿ごとに異なる源泉を持っているので宿一軒で一温泉と考えているでしょう。
  ただ、こちら全国的な知名度はかなり低いのではないでしょうか。そもそも名前を見ただけでどこかピント来た方はかなりの東北通だと思います。ここには素晴らしい湯治宿があります。その温泉は全くジモのような小さな浴室にほぼ湯船のみというシンプルなものの上、今時きちんとした宿にもかかわらず、入浴料はお賽銭方式の100円となっています。これには感動しました。いかに鹿児島が入浴料安く、また湯治大国といっても、旅館で100円は記憶がないです。(あの安楽温泉でさえ、200円くらい)。
  湯は軽い卵臭ですが、浴室全体にも漂っていて温泉らしい雰囲気満点で味は塩味です。

                 極上。絶対お勧め。  


旅館
神湯館   国道105号から県道30号を南方面へ。途中更に県道を右にそれ県道265号へ、湯神台を目指します。県道30号からそれた後はかなり心細い細さの道となります。ちなみに公営の温泉「ふるさと館」まで行ってしまったら行き過ぎです。
  神湯館は道沿いの温泉です。Pはかなりゆったりしており、大型車も問題ありません。ちなみに次の『恵泉荘』はこの神湯館の真裏にあり、徒歩一分です。当研究所はそのまま置かせてもらってはしごしました。昼寝がちのお父さんが一人で入り口でうとうとしているのんびりした旅館です。同浴の地元のおとうさんは昔はここもすごく湯治客が多かったと言われていましたが、なぜ今下火になったのか私には理解できませんでした。それほど湯も良く、料金も安く、静かで落ち着ける場所でした。湯は源泉で40〜41度と丁度良い温度で湯船に使ったまま長湯出来ますが、異様に暖まる温泉でややのぼせ気味になり、汗が止まらなくなります。
      
7時15分から21時。100円。
恵泉荘   恵泉荘は神湯館の裏手にあります。神湯館同様入り口の椅子に置かれた料金置きに100円払うお賽銭式も同様ののんびりさでした。こちらの温泉は建物の背後がすぐ崖になっており、眼下に川が流れ、その後ろには一面の緑の絨毯(水田の稲)、更に後ろには丁度良い高さの山が鎮座し、ちい風呂には珍しい景色の良さでした。こちらは別源泉なのでやや湯温が高く、びしっと芯の通った浴感を体に残します。あまり湯の中に長湯せず、窓際に向かって外を眺め風に当たり、そのままトリップし、またちょっと浸かると言うことを繰り返していました。
      
8時から17時。100円。



神湯館
  神湯館は(しんとうかん)と読むようです。
  全体にのんびりさがわかる料金体系。
 この温泉は「湯の神台温泉」という源泉名らしいです。
  美しき湯船。
  卵臭が満ちる浴室。源泉は塩ビ管から垂直に溢れ、縁を滴って湯船に入ります。
  源泉です。ちなみに洗い場は浴室の片隅にカランが2本くらいアルだけなのですが、このカランも冷鉱泉です。で、かなり黄色みがかった火薬のような香りの硫黄臭で、長湯してのどが渇いた時に困りました。(まずいんです)


恵泉荘
  素晴らしい天気の日でした。山の遠くまで見晴らせ、気分爽快です。
  料金はここへ。旅館なのに勝手に入っていい感が漂っており、本当にのんびりしてていいなと思いました。
 浴室は縦に長く、トドるとトリップできます。稲田と川面を渡るすがすがしい風が全身を包み、何度も何度も湯船に浸かり、また外を眺めました。
  壁から生えている塩ビ管からやや熱めの湯が絶え間なく注ぎます。
  窓にジャストの景色。窓際に座ると丁度目の高さにこの景色が入ります。
  上の画像は右方向。 下の画像は左方向です。



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