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川原毛湯滝
  川原毛湯滝とは泥湯温泉の西方に広がる白い温熱地獄帯に端を発する湯川及び野湯群の総称です。総称というのは、“湯滝”という名前であっても実際には、「温泉が滝になっている」入浴ポイントの他にももう一カ所あり、一方は文字通り「滝」ですが、もう一方は「川風呂」です。
  初めて行かれる方は湯滝を目指すのをお勧めします。なぜなら、湯滝は天然の温泉の滝と滝壺などが備わり、滝の下では川湯に入浴することも出来ますし、何よりインパクトが大きいからです。(加えて現在野湯系の湯滝で最も一般的な入浴ポイントでもあります、ここは。他に知床のカムイワッカ湯の滝が有名でしたが、世界遺産登録と共に湯の滝までの通行が禁止されました。またオンネトーも廃止されました。)
  話を元に戻します。湯滝の入り口は県道51号の泥湯温泉の分岐より、更に5q〜10qほど雄勝方面に行ったところにあります。(川原毛湯滝は川原毛地獄と微妙に異なる場所を指します。泥湯温泉に宿泊して徒歩で湯滝に行くなら良いのですが、湯滝を目指して、川原毛地獄を探してしまうと泥湯温泉の先を案内される事があり、ここに着いてしまうと距離的には結構なロスになります。)なお、湯滝への道は自然災害により通行不能になっていることがままあり、行かれる方は事前に湯沢の観光課に問い合わせていった方が無難です。(当研究所一度閉鎖中にぶつかったことあり。)


  目標最終地点のPより。正面に見える四阿は川原毛地獄の休憩所。その上の山が真っ白になっているのが川原毛地獄。その向こうが泥湯温泉。この先は左岸に遊歩道が付き歩けるが、すぐに行き止まりの小さな滝となる。湯と沢水が混じったものが流れ出ている。   下:「青ちゃんを捜せ2!」
  これが行き止まり寸前の入浴風景です。中央の滝から先に行くのは困難で滝のすぐ下付近は浅いところが多く入浴不適です。この辺りは先人が作った湯船跡がたくさんありますが、やはり自然のものなので入り心地には差があり、向かって左はゆるい流れるプール風の風呂、右は水流が皆無の風呂。
  上:この野湯ポイントとPとの関係。背後に移動研究室が写っています。Pは乗用車が10台以上駐車出来ます。また明かりがつきませんが、トイレも24Hです。このPから川沿いに上流に行けば川風呂に、下流に進めば「湯滝」につきますが、川風呂はPから徒歩1分なのに対して、湯滝は10分以上かかります。   下:湯滝への歩き出し。この木の橋を渡って川沿いにハイキング感覚で進みます。ハイヒールだとちょっときついかも知れません。いずれにしても川風呂のような手軽さはありません。それでもここに来る方の多くは皆車を降りるとためらわずこの木橋を渡り、巡礼者のように黙々と湯滝を目指します。
  下:そしてたどり着いた先には、日本でも数少ない本物の浴びられる湯滝があります。この酸性泉の湯滝は近寄るだけでむせかえるほどの火山性の香りに満ち、目に入れば思い切りしみます。   そして滝の下に入れば、水圧は恐ろしいほどのもので当初のこちら側の甘い推測は微塵にうち砕かれ、かなり痛い思いをすることになります。
  上:湯滝全図。上の滝は右の筋のもの。対して左の筋は途中にもう一つ滝壺があり、そこは入浴適な隠れ家感一杯の大人二人用湯船になっているとの噂ですが、当研究所こう言うところで無理して怪我をしたことが過去に多々あり、それがトラウマになってここでは未確認です。   下:滝の下目一杯まで近づくと、愛好家の方達か役場の方達か分かりませんが、ベンチ用の台と着替え入れ用のかごがありますが、まあ、こんな近くに着替えを置いたら、もうあきらめた方がいいです。(びっしょりになります)。ここはPを出る前に水着に着替え、バスタオルを巻いていくか、そうでなければ大きなビニール(防水)袋を持っていくのがセオリーです。


  再び川風呂に戻ります。もう言うまでもないですが、当研究所は”川風呂派”です。この湯の透明感、開放感、今すぐにでもまたいきたくなります。   こここそは日本にも数少ない地上の楽園です。自然のものですので、何時までも条件が変わらず、また皆がマナ〜を守って利用し、このままの状態であって欲しいと思います。
  美しい透明感。これが全て川を流れている湯なのですから。   この画像は九月の第四週のものです。
  主任研究員の特別推薦枠の温泉です。   近くを通る際がありましたら、うどん、山神、川原毛の三点セットをお忘れ無く。


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