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花岡温泉
  坂本さんの著書「超秘湯」の中でも、特異なポジションを占める『河原のゆっこ』。この施設は現在の花岡温泉(大館駅から国道7号→県道192号で花岡地区)の浴舎の丁度正面に位置する河原に文字通りたてられていました。今見直してもほれぼれする外観、この様な仮設風の建物は当研究所のようなシブ系・げろげろ系の湯小屋に「ポリ」や「ステン」の一人用湯船が大好物の人間にとっては、このまま画面にダイブしたいような衝動におそわれるものです。
  河原のゆっこが廃止されたのは2001年頃らしいです。入れ替わりにこのページのメインの温泉である「花岡温泉」の浴舎が出来ました。どのような施設になったのか恐る恐る行ってみましたが、東北ではどちらかというと少数派に入る当研究所好みの小さな施設になっていて、入浴料金も抑えられ、大変良いと思いました。湯はライオンがかなりたっぷりめに吐いていて、湯船からのオーバーフローも良い感じでした。


廃止された  『河原のゆっこ』
  初めて行った時は場所を探すのが大変でした。坂本さんも著書の中で書かれていますが、東北でマップにも載っていない場所を探すのは本当に大変です。言葉が分かりづらい。!!で、最終的に案内されたのは心細くなるような細い川の堰堤といってもいいような微妙な砂利道が続く、川沿いの道。しかししかし・・・・、それはあったのでした。   最初に建物を建てられた方の苦労がしのばれるような苦心の作です。洗い場や湯船の下は完全に空中遊泳状態で、排水やオーバーフローの湯も川に直に落ちているように見えました。湯船は大きな正方形のものが中央に一個、それを上部でしきりをかけ、男女別にしていました。脱衣所に入った瞬間から全体に立て付けが悪いというかふらふらするというかそんな言葉が似合う施設だったのです。もちろんこれは褒め言葉です。誰がなんと言おうと。!!!


現  花岡温泉
  2年ほど前の河原のゆっこ跡。多分ここだったと思うのですが。ただ取り壊されたのではなく、川自体が護岸も含めて手入れされていました。
  現花岡温泉の浴舎。川から少し引っ込んだところに設けられ、大型車も楽々のP付きです。   こぢんまりしてGooD!
  成分表。浸かった感じからすると少し加熱しているかも知れません。
  必要最低限のシャワー設置で湯量や地区のニーズにあった素晴らしい施設だと思います。
  ライオンがさらさらと気持ちよく湯を吐きます。
  湯船の縁全体から常に渓流のようにオーバーフローしている浴場はいいデスね。   今回少し変わったアングルから撮ってみました。湯の透明感が出ていると思います。



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