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大葛温泉 | ||
道の駅鹿角より県道191号から22号にて比内町方面へ、山中にて「大葛」の集落を発見すれば、そこに大葛温泉の2軒の施設「町民浴場」と「比内ベニヤマ荘」があります。「町民浴場」は前述の別所と性格がよく似ており、集落内で大事に大事にされてきた温泉です。逆にベニヤマ荘は公共の施設ですが、浴室の雰囲気はなかなかです。 | ||
町民浴場 | 大葛温泉の町民浴場は極最近完全新築で改装されたそうです。そして以前の浴舎は無料の共同湯だったという話を地元の方から聞きました。(もしかしたら地元の方のみ無料だったのかも知れませんが)当然以前の施設は現在のようなぴかぴかの建物ではないでしょうし、以前の浴舎・湯船を見てみたいものです。しかし現浴場も非常にユニークな魅力をもっているのも否定出来ません。往々にして改装すると当研究所的には味気ない近代的な建造物になることが多いのですがここは他の施設が手本とすべき好例だと思います。 6時〜21時。100円。 |
比内ベニヤマ荘 | ここは老人福祉センター系ではなく、どこかのお役所の管理だった気がします。しかし、わずか200円の利用料で湯は豪快な量を掛け流し、浴室もシブイ感じで、シャワーはおろか備品としてシャンプーやボディシャンも完備し、その上脱衣所ではダライやーも無料と、公衆浴場としてはこれ以上ない条件がそろった施設です。(若干塩素臭あり) 湯は湯口が析出物で真っ白、味も甘い味がしてミネラルを感じる気もしましたが、どこまでが温泉成分でどこからが消毒薬なのかが分からなくそれだけ残念でした。 8時〜21時。200円。 |
大葛温泉 町民浴場 | |
初訪問は夜間にお邪魔しました。 | |
前訪は夜間帯だったので満足のいく画像が手に入らず、再訪しました。 | |
脱衣所。 | |
左:独自源泉です。 下:浴室。世にも珍しい”矢印型”の湯船。正方形型の湯船の角を一個階段として切り取った構造をしています。縁取りの切石は高級感もあって肌触りは抜群。また湯の投入量も贅沢です。 |
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美しい切石。 |
湯底はプールのような青タイル。 | |
飲泉も出来る湯口。この手のきれい系施設では珍しい。 | |
そして、この施設のもう一つの大きな特徴。それは・・・。 | |
この洗い場です。この大葛温泉町民浴場の浴室には洗い場や湯船にカランが全く設置されていません。上の画像のように洗い場を使用する人はこの小さな湯船から湯を汲んで使うのです。 |
これは本当に便利です。蛇口をおしたり、ひねったりしなくてもよいですし、見た目にも風情があり、桶を差し込むと湯量を感じて実に贅沢な雰囲気を味わえます。 |
湯は右の縁の切れ目からオーバーフローします。この温泉の湯船はとても深く、やや座りにくいのですが、逆に湯量を感じて贅沢さも味わえます。 | この下の画像はピントも合い、オーバーフローの湯が美しく写り込んでなかなかのお気に入りです。 |
比内ベニヤマ荘 | |
県道で町民浴場を後にし、また比内町目指し進むとすぐに左に曲がるよう看板の指示が出ます。ベニヤマ荘は比較的大きな複合アミューズメント施設の中にあり、周囲にはキャンプ場などもあります。ちなみにキャンプ場のバンガローは4200円で一泊出来るそうなので、ここに泊まってバーベキューでもして温泉はいれば、かなり幸せなのではないでしょうか。 | |
こちらなんと町民浴場とは500bも離れていないのに別源泉でした。 | |
浴室。ここだけ見るときれい系に見えますが・・・。 | |
この柱の裏にあるものが・・・・。 |
これです。動物園にも納められている”獅子”湯口。源泉口と言うよりオブジェのようです。獅子にまとわりついた析出物はものすごい厚みで堅いです。 | |
この下で温泉バカしようとしましたが無理でした。潜り込むのは出来るのですが、はじける水量でカメラを置く場所が無くなってしまうのです。 | |
こんな位置関係です。獅子とにらめっこするように浸かると洗い場からも完全に隠れ、小さな共同湯のように落ち着いて入浴出来ます。 |
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